新種の感染症に罹患した人類は味覚と嗅覚を失った。唯一味と香りを感じることができる「食用嗜好品キミ」が開発され全人類に食されるようになる。少年草太は、世話をしていた「キミ」が喰われることに耐えきれず「キミ」を連れ、人類から失われた味覚嗅覚を取り戻すための手がかりを探して逃避行を始める。