【友達と言うには、難しい私たち。】 高校時代のバスケ部メンバーに送られてきた結婚式の招待状。何年も会っていなかった彼女たちは、数年ぶりの再会をきっかけに、それぞれの「あの頃」を想起して――。何より濃密だった3年間。過去が今を揺さぶるオムニバスストーリー。
「ハツキス 2015年5号」に掲載された読み切り作品!※雑誌掲載当時のままの内容です。
4月、美大受験に失敗した上田燈は、田舎の実家を出て、浪人生としてひとり暮らしを始める。美大近くの画塾に入塾すると、さっそく出会ったのは同い年の浪人生・志賀菊ノ介。軽薄なのに強引、そして誰よりも上手い菊ノ介に「俺と付き合う?」と言われるなど、彼のペースに巻き込まれ、燈の波乱の浪人生活は幕を開ける!僕らは若さゆえに、惹かれ合い、反発し合う――美大浪人生たちの青春ラブストーリー!
中野絵理子、大学2年生。昨日、同じゼミの先輩に突然「ちょっと話があるんだけど」と言われて○×通りにある喫茶店、タカセコーヒーに呼び出された。集まっている原因は男女のイザコザである。気まずい空気の中、渦中の男が現れたとき、話し合いの行方は思わぬ方向へ…。その喫茶店でわたしは変わる、あなたも変わる。日常に潜む一瞬の煌めきを切り取るオムニバスシリーズ!