ジャンケットバンクやエンバンメイズなどの独特な世界観のギャンブラー漫画を描いてきた田中一行先生、初期の頃の作品。 人を操る事ができる能力を手にした青年が主人公で、能力を使って大金を奪うが、ヤクザの金に手を出してしまい、追われる羽目に…。 設定はありがちかもしれないが、この作者が描く人間たちは、やっぱりどこか普通じゃない。どいつもこいつも目が怖いし、頭のネジが外れぶっ飛んだセリフを、予想外の方向から繰り出してくる。街中にいたら絶対目を合わせたくない。でも目が離せない謎の引力がある。 全2巻と短いが最初から最後まで息をもつかせぬ展開で、スリルを欲してる人にはうってつけの漫画だと思う。
カイジとライアーゲームを足して二で割った感じの漫画です。 おそらく、現実社会でもやっているであろう莫大な金額をかけた闇のゲームがテーマです。 すごくハラハラして、ジェットコースターに乗っている気分です。 ある程度ゲームを理解しないと楽しめないところがあり、ゆっくり読まないといけないですね。
アフタヌーンでの連載中になんとなく読んでいたがちょっと内容が複雑だったのでちゃんと理解できているかわからなかったので今回まとめて読んでみた。タイトル通り「概念を盗む」犯罪者と対決で雰囲気ととしては「魔人探偵脳噛ネウロ」っぽさを感じた。個人的にはもっと続いてもっと特殊な概念の犯罪者に登場してほしかった
「概念」を盗むという概念が僕の中になかったので新鮮で面白い。 人間ー「とある概念」=何か の構図が面白い。 主人公は刑事を目指す女性。 不可解な時間が起きてある探偵事務所に助けを求めに行く。 そこで待っていたのは、ある「概念」を盗めるという探偵。 世の中に蔓延る概念ドロボウを二人で追いかけていく変わったサスペンス漫画だ。 概念を盗まれた人の姿から、何を盗まれてしまったのか推理していくのが面白い。 元々の人格がそうなのか、盗まれた結果なのか、盗まれた結果のある一面でしかないのか。 この探偵が盗めるのは人の「欲」だ。 「欲」を盗まれた人間は何もする気が起きないので廃人のようになってしまう。 人間ー欲=廃人 だが、この結果である「廃人」である部分しか見えないと何を盗まれたのか考えるのが途端に難しくなる。 「やる気」かもしれないし、「記憶」かもしれない。 同じような状態の被害者たちから、共通項を探し出し追い詰めていくのが楽しい。 いろんなパターンを見るのが楽しみだ。
ジャンケットバンクやエンバンメイズなどの独特な世界観のギャンブラー漫画を描いてきた田中一行先生、初期の頃の作品。 人を操る事ができる能力を手にした青年が主人公で、能力を使って大金を奪うが、ヤクザの金に手を出してしまい、追われる羽目に…。 設定はありがちかもしれないが、この作者が描く人間たちは、やっぱりどこか普通じゃない。どいつもこいつも目が怖いし、頭のネジが外れぶっ飛んだセリフを、予想外の方向から繰り出してくる。街中にいたら絶対目を合わせたくない。でも目が離せない謎の引力がある。 全2巻と短いが最初から最後まで息をもつかせぬ展開で、スリルを欲してる人にはうってつけの漫画だと思う。