「自分だけ幸せになってはいけない」 という呪いを抱いて生きてきた人には、共感を抱かれる作品かもしれません。 容姿も性格も良く人気者である男子高校生・和泉の抱える闇は、とある家庭の事情。彼が中学校のころから一緒の立花への特別な想いが移動教室中の肝だめしというイベントで開花します。 そんな立花は、普段は口ごもりがちでありながら演劇の才能を持つ少女。彼女も彼女で、和泉に対しては特別な感情を抱いています。 お互いに特別な想いがありながらも、すんなりと付き合うことはできない事情を抱えたふたりを巡る物語です。恋物語は障害がある方が燃えるとはいえ、少々重いです。が、これはこれでこうした作風が好きな方も少なからずいることでしょう。 年頃の子たちが普通にしていることを、自分だけできず我慢を強いられる。そのストレスやそれによって生まれる歪みは非常に大きなものです。しかし、さまざまな理由によって現実にそうなってしまっている人は多くいます。その圧力が解き放たれる先が、内か外か。自分か他人が傷を負うことは避け難いです。 プロタゴニストは「主人公」の意。主人公になりたくてもなれない。そんな人生を、青春を過ごす少年少女たちが胸を焦がします。 立花の奥底にあるものも含めて、行末が気になります。
1巻の冒頭で、もうキュン死させられるんですよ。 幼い女の子が年上のお姉さんに、おばあちゃん直伝のお味噌汁を飲ませながら 「いっしょにながいきしようね!」 ……お前の味噌汁が飲みたい、という(人に作らせる前提の)昭和なプロポーズを令和にアップデートするとこんなに優しく力強くなるんですね。この作品は、この女の子の言葉がどのように実行されるか、という物語になります。 時は経ち、ズボラなお姉さんの元に押しかけ女房する、成長した女の子。身の回りの世話から食事まで尽くす尽くす。 一方のお姉さん、優しさと大らかさで時に脆い相方を支えます。相性ぴったりの二人……本気で結婚して欲しい。 中心になるのは日々の味噌汁レシピですが、そこに歳下女子の中医学アプローチが加わり、健康を保つための知識がたくさん。 さあ、二人はいっしょにながいきできるかな?二人の楽しそうな日々を見るだけで、こちらは心のデトックス、できてますけどね!
ゴラクの連載の中にあるホッと癒し一息味噌汁漫画。 味噌汁、日常と切っても切り離せないもの! 短い漫画の中に毎回具が変わって登場するのが良いです。
みそ汁の漫画はちょこちょこと見るけど、これも面白い。女性の二人暮らし。片方が薬学科?なのかな。相方の体調を考慮して、みそ汁を作る話。コンセプトもいいけど、ちゃんと美味しそうなのもポイント。 春の菜の花のみそ汁とか飲みたくなったなぁ
五郎丸えみ先生の新連載。人生設計に沿って仕事を頑張るアラサーヒロインが主人公のグルメ物。しかしのっけから不妊からの婚約破棄と非常に重い……。この先新たな出会いがあり、充実した人生を送るだろうことは分かっているものの、辛いものは辛い。
「自分だけ幸せになってはいけない」 という呪いを抱いて生きてきた人には、共感を抱かれる作品かもしれません。 容姿も性格も良く人気者である男子高校生・和泉の抱える闇は、とある家庭の事情。彼が中学校のころから一緒の立花への特別な想いが移動教室中の肝だめしというイベントで開花します。 そんな立花は、普段は口ごもりがちでありながら演劇の才能を持つ少女。彼女も彼女で、和泉に対しては特別な感情を抱いています。 お互いに特別な想いがありながらも、すんなりと付き合うことはできない事情を抱えたふたりを巡る物語です。恋物語は障害がある方が燃えるとはいえ、少々重いです。が、これはこれでこうした作風が好きな方も少なからずいることでしょう。 年頃の子たちが普通にしていることを、自分だけできず我慢を強いられる。そのストレスやそれによって生まれる歪みは非常に大きなものです。しかし、さまざまな理由によって現実にそうなってしまっている人は多くいます。その圧力が解き放たれる先が、内か外か。自分か他人が傷を負うことは避け難いです。 プロタゴニストは「主人公」の意。主人公になりたくてもなれない。そんな人生を、青春を過ごす少年少女たちが胸を焦がします。 立花の奥底にあるものも含めて、行末が気になります。