太古の昔より、イズナの狼たちは悪霊と対峙するための神の護衛に任命されていた。『紅い雲の伝説』の秘刀に纏わる不思議な世界に舞い込む。遥か昔から、自然の霊は、人間の不浄な目から彼らを隠す魔法のベールである神隠しを創造した。以来、霊と人間はもはや互いに目を合わせることもなく、それぞれ異なる世界に属するかのように生きていた。そんなある日、ノッゴが突然現れた。ノッゴがどのように現れたのかは、知る由もなかったが、ノッゴの悍ましい闇は神の世界に影響を及ぼし始めた。御神木ムネモリは、神の世界を護るべくノッゴの恐ろしい害悪と戦う力を持つイズナを創り出す。しかし、小さな女の子の姿として生まれた幼い狼イズナは、霊界と人間界との微妙なバランスを崩し、世界が混沌へと向かう兆候を見せる。