21世紀末のフランス。移民の受け入れを禁止したことによる、労働力低下に悩んだこの国は、死んだ人間をビオロイド(人造人間)として復活・再生させることにした。「花の都パリ」・「芸術の都パリ」に代わって新しく呼ばれたその名は「想幻の都パリ」……。作者はこれが初連載となる・梶谷志乃。ビオロイド工場で働く、自分自身もビオロイドの美女ジルが案内人となり、世紀末の怪しく蠢くパリを舞台の中に人間の愛と憎しみを描き上げる。世紀末フランス幻想!
牛が我が仔を舐めるように、愛することは、悪か。(青騎士第1号)
本当は勇者になりたい魔王の後継者・麻緒生の「嫁」は勇者だった……?(「魔界の花嫁」)など、「恋愛暴君」の三星めがねが「想幻の都」の梶谷志乃とタッグを組んで贈る初期作品集。