シャーマンキング本編で衝撃の対戦(まん太の開き!)を繰り広げたのちにまさかの主人公チーム加入を果たしたことから読者の覚えもいいだろうファウストⅧ世。彼の戦闘スタイルの特徴は死者の生前の姿をそのまま再現したオーバーソウル「愛しのエリザ」にあります。本作『永遠のエリザ』はその原典となっている妻エリザとの出会いと別れを丹念に描いたスピンオフです。 「持霊」という設定で死者の霊と深くコミュニケーションを行えるシャーマンたちのなかで、死者の姿を実体化しているにも関わらず皮肉にもファウストは死後のエリザと心を通わせることができずにいました。ある意味で、「死による離別」を作中で最も深く描写されているのが彼かもしれません。 生と死の境界を狂気と執念で乗り越えようとしたファウストの誕生の物語、ぜひ味わってほしいです。
読んでみましたが「魔法と冒険の本格ファンタジー」と銘打たれたとおり、シッカリじっくり魔法をやったるぞという印象でした。 ここ最近の異世界系の作品に対しては個人的に「地に足着いてる感」というのをひとつの基準にしているのですが、本作も充実の世界観をバツグンの画力で下支えしています。全コマ驚くほどキャラがカワイイ。奇跡か? 主人公のセブくんは魔法の才能がマジでないため魔法学校を落第寸前なのですが、実はとてつもない魔力だけは持っていて…という嫌味になりそうな設定も、彼が弱い者に対して真摯なためハンディになっていません。「今どきの主人公」を外していなくて印象が良いですね。 しいて気になる点を上げると1巻では目的地の村に着いてないのでこれからどんな雰囲気になるのかまだわからないところ。バトルもカッコイイんですが個人的には優しいセブくんが村の人とどういう交流をするのかの方が気になるかな。
シャーマンキング本編で衝撃の対戦(まん太の開き!)を繰り広げたのちにまさかの主人公チーム加入を果たしたことから読者の覚えもいいだろうファウストⅧ世。彼の戦闘スタイルの特徴は死者の生前の姿をそのまま再現したオーバーソウル「愛しのエリザ」にあります。本作『永遠のエリザ』はその原典となっている妻エリザとの出会いと別れを丹念に描いたスピンオフです。 「持霊」という設定で死者の霊と深くコミュニケーションを行えるシャーマンたちのなかで、死者の姿を実体化しているにも関わらず皮肉にもファウストは死後のエリザと心を通わせることができずにいました。ある意味で、「死による離別」を作中で最も深く描写されているのが彼かもしれません。 生と死の境界を狂気と執念で乗り越えようとしたファウストの誕生の物語、ぜひ味わってほしいです。