暴力団の若頭・薫(かおる)、ホテルグループの専務取締役・龍一(りゅういち)、報道番組のチーフプロデューサー・健次(けんじ)。不条理な現代社会の歯車として生き、それでも己をとりまく現状にやるせなさを感じていた3人は、15年前に亡くした友・良雄(よしお)の命日に再会する。そこで龍一は、腐った日本を変えるための“ある計画”を打ち明ける……!!――「この国に独裁者を誕生させる」。“資本”“メディア”“暴力”、3つのチカラによる腐敗した利権構造の破壊が始まる!!
ニュース・タイクーンのキャスター「木戸重光」は視聴率を取るためには手段を選ばない破天荒な男。いじめ主犯格の写真の公開や、自らが所属するテレビ局内のセクハラの報道。テレビという巨大メディアを暴力と例える木戸は自らを「暴力の都に君臨する王」と呼ぶのであった。