気鋭のクリエイターたちが架空の街を創るコミック&イラスト集!「ベル・リュエル(Belles Ruelles)」とは<美しい路地>という意味。11名の作家が架空の路地に個性豊かな店や施設を描きひとつの街を形成する、これまでになかったコミック&イラスト集です。街の名は「エウフェミア」。“物語や思い出を商う街”だ。その旧市街・マウリリア通り(通称・銀ねこ通り)には各作家が創作した個性的な店や施設が並んでいてそれぞれの物語がひとつの通りの中で時間にとらわれず進行しています。◆はしゃ …………ホステル「The Bird Perch Hostel」◆浮雲宇一 ………時計店「パラディソ」◆ソライモネ ……写真館「JUBILEE」◆コテリ …………<非>美術館「クジラ」◆志岐佳衣子 ……スパイス屋「SPICE uu」◆ヒノヤマビコ …アメリカンダイナー「The Old Moon Diner」◆幸田和磨 ………ランプ屋「セントエルモ」◆TAO ……………ランドリー&喫茶店&銭湯「ユーポロンビル」◆鎌谷悠希 ………盆栽屋「景」◆マツオヒロミ …ブティック「SOIE ROUGE」◆Nanai umi ………パン屋「ベーカリー キャドー」【GraphicomiX(グラフィコミックス)について】GraphicomiXとは美麗イラスト(Graphic)と物語や漫画(Comic)を融合(Mix)した表現で、気鋭の作家たちが独自の世界観を描き出すオールカラーのコミック&イラスト集の呼称です。

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いま最も注目を集める美麗絵師・マツオヒロミの商業初単行本。オールカラーのコミック&イラスト集! 二十世紀初頭、ある地方都市にある虚構のデパート「三紅百貨店」が舞台。壮麗な建物の屋上には巨大観覧車。華やかで近代的な店内装飾に囲まれた各売場にはモダンとロマンチックが散りばめられています。一階から六階、そして屋上…。各売場の様子、そこにいる人々や商品を漫画とイラストでご紹介。ひとつひとつにこだわりをもって描かれたディテールには思わず見とれる美しさ。鮮やかな色づかいと繊細な筆致で描かれた東洋と西洋が混ざりあう近代浪漫をお楽しみください。 ■一階……服飾品部・雑貨部イラスト、漫画「売場迷宮」 ■二階……美粧部・化粧品部イラスト、漫画「遠つ国の花の香は」 ■三階……呉服部イラスト、漫画「秋をそぞろ歩けば」 ■四階……婦人服部、漫画「初めての洋装」 ■五階……紳士服部・文具部・喫茶室 ■六階……大食堂、漫画「商いに就いて」 ■屋上……屋上庭園 ●各階にミニコラム付き ■宣伝部資料室……三紅百貨店のPR誌やポスターを展示 建物から商品のひとつひとつまで、まるで実在したかのように描かれた「三紅百貨店」。1900年代初頭にタイムスリップしたかのような錯覚に陥りながら、モダンでロマンチックなお買い物のひと時をお楽しみください!

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マガジンロンド

雑誌って本当にいいものですよね。

マガジンロンド マツオヒロミ
兎来栄寿
兎来栄寿

架空の百貨店を本当に存在するものかのように緻密に美しく描いた『百貨店ワルツ』から6年ぶりとなる、マツオヒロミさんの新作です。 本作は、1922年に刊行が開始された架空のファッション誌RONDOの2022年号までの誌面の軌跡と、それに纏わる掌編マンガを数編載せた1冊となっています。 美しい意匠の凝らされた着物、香水、バッグ、帽子、サボン、刺繍、マニキュア、靴、ティアラ、ケーキファンデーション……乙女の心を「かわいい」とときめかせるものが、マツオヒロミさんの煌びやかで妖艶なタッチで整然と敷き詰められています。 実在する雑誌のように表紙から広告ページまで作り込まれたディテールは、雑誌をパラパラと眺めるのが好きな人には堪らないでしょう。何しろ、マンガに全振りしてきてファッションにはほとんど興味を持たずに生きてきた私が見ていても「楽しい」と感じられるのです。 ″ファッション誌ってその時代のキラキラしたものが  そのまま保存されている宝物なのかもしれませんね″ という、冒頭の言はファッション誌のみならず雑誌全般にも言えることでしょう。マンガでも、昔の作品を単行本で読むのともまた違って、雑誌からしか得られない感慨があります。雑誌にしか綴られない企画や情報、広告などから溢れ出る時代性。絵柄や言葉やテーマなど、誌面全体を通した流行やスタイル。当時の編集者が心を込めて仕事をして作った結晶が雑誌であると思うと、一冊一冊への想いも一入です。 定期購読してきた雑誌遍歴というのはかなり強くその個人を表すものでもあり、共通の雑誌を愛好していたが故に繋がれた2人の少女を描いたマンガには胸が熱くなりました。 大正から令和へと移り変わる時代に合わせて変遷していくもの、あるいは変わらないもの。戦時中に休刊を挟みながら人々の希望の寄る方として作られた時代のストーリーも、実際に同様の想いで闘っていた人々に想いを馳せるところでした。 少々値段は高く見えますが、内容を考えるとむしろリーズナブルで紙版で手元に置いておいて時折良い紅茶やコーヒーとお菓子を用意しながら捲りたくなる本です。

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