「私が勤務する学校では奇妙なことが起こるんです──。」勤務中に身に覚えのないケガを負うことが続く、うめき声と幻覚を訴える男子生徒の出没、黒い影に囲まれて一言もしゃべることがなくなってしまった女子生徒の豹変。一体なぜこのような現象が──?読者&霊能者の体験をもとに漫画化した7作を収録したホラーアンソロジー登場!!
落語家が幽霊を成仏させます!? 若手落語家・招吉の得意は怪談話。実は霊に憑かれやすい招吉は霊から聞いた話を高座にかけ、それを聞いて満足した霊を成仏させていたのだ。ところが、何度話しても成仏しない女性の霊に憑かれてしまい…? イケメン落語家が粘着系の女性の霊を助けるために奮闘する表題作『えー、怪談を一席』をはじめ、怖いけれど読後はほっと心温まるヒューマンミステリー5作品を収録した黒川晋の傑作選第1弾!!
「私の職場の怪異を聞いてください──。」解雇を苦に社員が自殺を遂げた社長室、「出る」と噂のデパ地下の保冷室、人の影がちらつく居酒屋、亡き人が怪異をもたらす病院……。従業員が怯えるコワイ職場の実態とは?読者の体験をもとに漫画化した6話+オリジナル作品を収録した戦慄のホラーアンソロジー登場!!
引っ越しを終え、新生活を始めたある日、玄関前にはボロボロの人形が。落とし物かと思いマンションの管理人室へ届けるが、その日以降、部屋で不可解なことが起こりはじめて……!?誰もいない部屋に人の気配が!?背筋がゾクッとする恐怖をまとめたアンソロジー!!★収録作品「冷たい人形」坂元輝弥「訳アリ物件」漫画:朱目キクヤ/原案:紫陽「位牌」藤森治見「霊の家」鯖玉弓「暗い家」細村誠「禍の集まる場所」神谷和都「101号室」黒川晋
ホテルにカンヅメの内田センセが、囲碁サロンで出会ったという謎の老人に「鞆の浦へ行きな」と言われ…。センセの代わりに光彦は、広島・福山にある風光明媚な地・鞆の浦へ向かった。そこで光彦が目にしたのは、大企業の思惑に翻弄される人々と不可解な二つの殺人事件だった──。
黒猫は夜に起こる怖いことや災難から守ってくれる神様のお使い。だから彼らには不思議な力が宿っているという――。ミステリー作家・三辻巴成が店長を務めるカフェ「寧古屋」には、万福・天福・呑福という3匹の黒猫がいる。思いつめた人、悲しみを抱えている人、そして事件に巻き込まれそうな人々が、日々「寧古屋」にやってきては黒猫たちを借りていき、問題解決の手助けをしてもらうというが…!? 黒猫3匹と三辻、そして彼らを取り巻く人間たちが織り成す、感動のヒューマンサスペンス!!
今や学校は生徒と保護者が偉く、先生たちは下僕になる時代!? 少子化の影響で私立の学校は生徒を取り合い、学園祭に芸能人を呼んだり、修学旅行を豪華にしたりと、派手にお金をかけては生徒集めに必死になっている。美由紀が採用された澤木女子学園も、「生徒は神様だ」と言い切る校長がいる経営重視の学校で、先生たちも生徒のご機嫌とりに必死だった。美由紀は生徒達ともお友達感覚でつき合い、うまくやりすごす日々だったが、ある日、この学校では珍しく生徒を厳しく指導する同僚に、美由紀の態度を咎められ…。生徒と先生の立場が逆転しているこの学園で、美由紀は教師としてどうふるまっていくのか…!? (本作品は『ibara 残酷な女のミステリー2~学校は戦場だった~』に収録されている『生徒様は神様です~新任教師は眠れない~』と同内容になります)
深夜に夫とホラー番組を視聴して就寝した由衣子は金縛りにかかる。傍で夫が寝ているのに身動きはおろか声も出せない。その時、怯える由衣子に男の手が襲いかかる! 黒くて大きな手は少しずつ由衣子の下腹部まで伸び、羞恥心と恐怖心で凍り付く由衣子。かろうじて目を開けた時、由衣子の目に飛び込んだこの世の者ではない男の姿とは――!?
「あなたの余命時間はあと24時間です。ただし、過去に徳を積んでいたため、人様から命をいただくことができます。さぁ、あなたならどうしますか」――交通事故に遭い意識不明の重体のなか、突然2人組の死神に宣告された母親。幼い娘を残してまだ死にたくない。でも人から命をもらうなんて……と葛藤する母親が下した決断は……!? 家族の絆、他者を思う気持ち、そして命とは何かを問いかける感動オカルト・ミステリー!!
リゾート開発と政治の闇にからめ捕られた家族の絆。大分の北東部、国東半島の沖合に浮かぶ伝説の島・姫島で、有力者の息子が殺された。直前に島を訪れていた光彦は、その男に脅迫されていて…。さらに旧知のカメラマン・浦本までが、娘を残して水死体で発見される。疑惑と推理の衝動に掻き立てられた光彦は、再び姫島へと旅立つ!
弟の結婚を阻止するために、マグノリア・ハウスと呼ばれる小劇場に乗り込んだアレックス。だが、そこに弟の姿はなく、純白の花嫁衣裳をまとったデジレだけがいた。彼女の美しさに一瞬心を奪われてしまったが、弟の行先を聞き出すため、アレックスはデジレに詰め寄った。しかし、デジレに冷たく突き放されて…。