ホリーは伯母の看病のため、故郷に戻ってきた。10年前、町の有力者の息子アランと駆け落ちして以来、二度と戻りたくなかったのに。アランは駆け落ちしてまもなく事故で亡くなり、町の人々はホリーの飲酒運転のせいだと今も冷たい視線を送ってくる。追い打ちをかけるようにアランの兄クリントが現れ、遺産目当ての帰郷と決めつけ非難する。以前よりいっそう魅力的だが威圧的になったクリントにおびえながら、なぜかホリーは彼の瞳の中に奇妙な感情を見いだして…?
ヒーローに誘拐されたヒロインや誘拐されたヒロインを助けるのは?!ミステリーとラブストーリーが合わさった傑作を是非ご堪能ください。「砂漠のライオン」「シークの略奪愛」「ウエディングは涙色」「天使を抱いた夜」の4巻をまとめて収録。
恋に堕ちた時は炎の中、それでもこの恋をおそれない。父と敵対するアラブ人たちに誘拐されたダイアン。ラシュダニ族のシーク、カリムは彼女を救出するために敵陣に乗り込んだ。無事ダイアンを助け出したが、追っ手の襲撃を受け、二人は灼熱の砂漠をあてもなくさまようことに…。食料も水も底をついた夜、ダイアンは生涯最後になるかもしれない夜をカリムに捧げた。彼は砂漠のライオン、過酷なこの土地で最高に光り輝くライオンの王。
離婚の傷を癒すためジャマイカに訪れたリサ。だが、タクシーが故障し、立往生してしまう。そこへバイクに乗った男性・サムが現れ、リサをホテルまで送り届けてくれた。偶然にも同じホテルに宿泊すると知った二人は、共に時を過ごすようになる。サムの優しさに、心惹かれていくリサ。だが、サムにはある秘密があり!?
国際会議のホステス役として、憧れの地モロッコに来たキャサリン。街でからまれたところを美しいローブを纏った男性に救われる。後日、会議の席で男に再会したキャサリンは、彼が小国のプリンスだと知る。熱く惹かれあう二人…。やがて関係国間のトラブルに巻き込まれたキャサリンは、彼の豪奢な宮殿で暮らすことに!?
――エキゾチックな灼熱の大地、モロッコ。米大使館員としてこの国に赴任したキャサリンは、かつて婚約者との純粋な愛を残酷に引き裂いた彼の兄、ラシードと運命的に再会する……。従順な女性を理想とするこの国で、相変わらず傲慢で強引な考えをぶつけるラシードに反発せずにはいられないキャサリン。一方、恋の再燃を許さないラシードはキャサリンを屋敷に連れ去り!?囚われの地で知るラシードの素顔。強い意志、精神力、そして情熱。多くの壁を乗り越えて、砂漠を焦がす恋の炎はやがて……!!
中東の小国カシュキーリの、国際会議PR担当となったジュヌヴィエーヴ。だが主催者の王子アリは、傲慢な男性優位主義者。非協力的なアリをにらむ彼女に、彼は言い放った。「わが国に来るなら、ハーレムで暮らしてもらおう!」。腹を立てながらも、彼に抗い難い魅力を感じてしまったジュヌヴィエーヴは…!?
クルーザーの爆発事故に遭い、病院のベットで目覚めたアナベルは、すべての記憶を失っていた…!(何も思い出せないわ…!)そんな彼女の目の前には、見知らぬ男性の姿が…。「僕はルイス・ミゲル。君の夫だ。」…なんですって!?確信の持てぬまま、アナベルはルイスに航海に連れ出されてしまう!…本当に彼は私の夫なのかしら?疑うアナベルだったが、二人きりのヨットで魅惑的な日々を過ごすうち、心は彼に囚われてゆき…!