母親を死に追いやった仙台藩伊達家への敵討ちを果たすことだけに人生を賭けた卍屋麗三郎。吉原で秘具媚薬の店を商うのは仮の姿で、母親の死後預けられた吉原遊郭で幼い頃から教え込まれた性技を使い、伊達家へとじわじわと近づいていく姿には強い憎悪と執念を感じざるを得ません。ストーリー上、性的描写や残酷な格闘シーンも頻繁に登場するのですが、読んでいてそれらに目を背けたくなるよう嫌悪感をほとんど抱かないのは、絵がとても美しいからでしょう。丁寧で技巧的に優れた作画と、しっかりした筋書で、歴史漫画とも言えるような素晴らしい作品になっています。主人公の麗三郎の麗しさ、のちに恋人となる瑠璃の愛らしさも、この作品をより魅力的にしています。男性よりも女性から高評価を得そうな作品です。
母親を死に追いやった仙台藩伊達家への敵討ちを果たすことだけに人生を賭けた卍屋麗三郎。吉原で秘具媚薬の店を商うのは仮の姿で、母親の死後預けられた吉原遊郭で幼い頃から教え込まれた性技を使い、伊達家へとじわじわと近づいていく姿には強い憎悪と執念を感じざるを得ません。ストーリー上、性的描写や残酷な格闘シーンも頻繁に登場するのですが、読んでいてそれらに目を背けたくなるよう嫌悪感をほとんど抱かないのは、絵がとても美しいからでしょう。丁寧で技巧的に優れた作画と、しっかりした筋書で、歴史漫画とも言えるような素晴らしい作品になっています。主人公の麗三郎の麗しさ、のちに恋人となる瑠璃の愛らしさも、この作品をより魅力的にしています。男性よりも女性から高評価を得そうな作品です。