「かわいい顔。かわいい足。かわいい真樹」と言って、女が女にキスしているところを見てしまった。俺、立木。女子校に勤める一介の教師です。なにが問題って、キスしていた女2人は俺の受け持ちの生徒なのだ。だからと言って生徒同士の恋愛に口出しする気は毛頭ないが、それからというものあの2人のことが気になってしょうがない。もう限界…!そしてついに、俺は2人に言ってはならないことを言ってしまって…。女子校という異世界で未知の生物相手に奮闘する若い男性教師の苦悩に満ちた日常は、悩みが深ければ深いほど何故かちょっと笑えるのだった…※この作品は『秘密の恋愛授業16・17』でもお読みになれます。
同棲している彼が、ある日眼帯をして帰ってきた。片目だと距離感が掴みづらいらしく、なかなか生活しにくそう。そんないつもと違う彼が可愛くて実はときめく…なんて、言ったら怒るから絶対言えない。だけどHの時、いつもは絶対自分が上になる彼が、初めて「今日はお前が上に乗るか?」と言ってきて…。こ、これも眼帯効果!?上から見下ろす彼氏の顔は、いつもの強気な彼からは想像もつかないくらい弱々しくて、女の子みたいな声を出したり、恥じらったり…。どきどきして、もえる。眼帯とれたらもう上に乗せてくれないのかな…?※この作品は『秘密の恋愛授業4』でもお読みになれます。
台風の日、休校かも知れないと思いつつ登校した桂木桐子。理由は、鴨居先生が死なないか心配だったから。鴨居先生は、前から死にたがっている。学校で鴨居先生には会えたけど、やっぱり今日は休校だということで、折角だから保健室で勉強を見て貰うことにした。先生は言う。「桂木は俺が心配で来たのか?」「…雨の日には死なないよ」どうして?先生。どうして雨の日には死なないの?そして、どうして死にたいの…。先生は何も言ってくれない。ただ黙って私に触れてくる。私達、こうして体は重ねるけれど、私は先生のこと何も知らない。桜学園を舞台にしたオムニバス連作集。※この作品は『秘密の恋愛授業5~8・10』でもお読みになれます。