元受刑者11人の社会復帰の支援と地域復興を目的として、高齢化と人口減少が進んだ町が受け入れを決めましたが、このことを知っているのは市長と旧知の友人の計3人だけという極秘プロジェクトだったのです…! 1巻に収録されてる山上たつひこ先生といがらしみきお先生の対談で、山上先生のおっしゃった「元受刑者と市民の生理、皮膚感覚とのせめぎ合い」についての部分と、いがらし先生がより興味を持たれた「幸福のDNAと不幸のDNAの話」の両方が作品を読み解く上での大事なポイントになってると思いました。 元受刑者も中々の凶悪犯揃いなのですが、最後に教育委員長が起こした事件はびっくりしましたね。善良な人だと思ってたから尚更ドン引きしました。でも炎上したトラックが海に落ちたのを目撃したイジメられっ子が「生きてたらこんなすごいものが見られるんだ」と感動していたのには笑いました。
物語の冒頭で「舞台は1970年以降の仮想日本だが、それが起こるのが10年後なのか明日なのかは誰にも分からない…」という何とも不穏な気持ちになる説明をされて始まります。読んでいて連載当時としても衝撃的だったであろうシーンが多々あるんですが、これから先こんなことが起こるはずがないと言い切れないのが恐ろしいです。私が印象的だったのはお兄さんの出征をみんなが万歳三唱で見送ろうとするのを主人公が怒鳴るシーンです。なぜ歴史は繰り返されてしまうのか、どうしてみんなそれが平気なのか、主人公の怒りが爆発するんです。最後まで読んだけど完全に理解できた気がしないので読み返そうと思います。
やっぱ町おこしには無理があるって。一回なんかあっただけで悪い話題で持ち切りになるというのに、ヤバい受刑者を迎え入れる街が上手くいく気がしないもん。。。 起きるハプニング(受刑者の住民たちのトラブルという名のサガのようなもの)はゾッとするし、怖い。恐ろしい。 世の中本当にいろんな人間がいると思うけど、他人っていうのは軽く想像を飛び越えてくる。そんな中でもとびきりイカれたやつらを更生させようというのは、やっぱり、ねえ? と、思ったけど最後まで手を止めるところがない。山上たつひこも凄いんだと思うが、なんだかんだやっぱりいがらしみきおは凄い。
雑誌掲載時に読んでいたが、なんか読みづらかった覚えしかないので、映画化もされるので、単行本で読み始めたが、面白くて一気に全巻読んだ 話の内容として笑いの要素はないし、サスペンス的な要素が多く笑える部分がないはずだが、全編でちょこちょこ面白すぎるシーンがある。 真面目すぎて発言がおかしくなるところや、特に好きなのは元受刑者が日頃はおとなしいが酒乱で酒を飲むと殺害シーンの再現で「さあさあさあ じいさん 角行くぞ角行くぞ」のところ。笑えるシーンではないんだが、絵とセリフのせいか笑うしかない。 冒頭の「少しだけ多く愛を賜りたい」とか「現代はとても複雑だ。誰かがよかれと思ってやったことが、 巡りめぐって誰かを不幸にしてしまうならば、 誰かの悪意からはじまったことが、 人を幸せにすることもあるかもしれません」などのいいテーマが根底にあるが、それよりもギャグと恐怖が紙一重っぽいところの方が好き
監督は『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八だし、役者も実力派を集めてて気合入ってますね。 いがらしみきおの絵柄が醸し出す不気味さとはまた違った雰囲気で面白そう。 http://hitsujinoki-movie.com/
絵じゃなくて、エピソードがこわすぎない?? 包丁じっと見るやつ、鳥肌たった。
元受刑者11人の社会復帰の支援と地域復興を目的として、高齢化と人口減少が進んだ町が受け入れを決めましたが、このことを知っているのは市長と旧知の友人の計3人だけという極秘プロジェクトだったのです…! 1巻に収録されてる山上たつひこ先生といがらしみきお先生の対談で、山上先生のおっしゃった「元受刑者と市民の生理、皮膚感覚とのせめぎ合い」についての部分と、いがらし先生がより興味を持たれた「幸福のDNAと不幸のDNAの話」の両方が作品を読み解く上での大事なポイントになってると思いました。 元受刑者も中々の凶悪犯揃いなのですが、最後に教育委員長が起こした事件はびっくりしましたね。善良な人だと思ってたから尚更ドン引きしました。でも炎上したトラックが海に落ちたのを目撃したイジメられっ子が「生きてたらこんなすごいものが見られるんだ」と感動していたのには笑いました。