グルメ漫画で蕎麦を題材とした回はあるけど、「蕎麦」だけをテーマにしたマンガは意外と少なく、そういう点でも貴重な一作。 連載は女性誌「YOU」で、本格的な蕎麦の知識とともに素朴で細やかな人間模様が描かれており、老若男女だれが読んでも楽しめる漫画だと思う。 作者の高梨みどり先生の作品はこれまで何作か読んできたが、いずれの作品も地味ながら「ああ、読んで良かった・・・」と思える読後感があって、いつも温かい気持ちにさせられる。 購入にあたっては、Amazonのオンデマンド印刷だと値段が高いので電子版で買ったほうが良い。(現状はebookjapanの電子書籍でしか買えないのでご注意を)
失業中の45才シングルマザー・小波林さん(通称おばちゃん)が「海獣さん」なる特殊能力を見出され水族館のトレーナーのお仕事に就くことになるお話。海よりも深い人生経験を重ねてきた人間は、まれに海の動物と心を通わせられる能力を得るらしい…。かなり唐突な設定だったものの、不思議な説得力のある漫画で、おばちゃんと動物たちが見つめ合うだけで気持ちが通じていて理屈を超えた感情が伝わってきて思わず感動してしまいました。残念ながら1巻以降の続きはないようで、もう少し続きを見届けたかった作品です。
朝ごはんを食べるって凄く贅沢じゃないです? どうしても朝は眠たいし仕事の支度でバタバタするし、昼ごはん食べるから別にいいやと適当になっちゃいがちなんですね。というか食べない日の方が多いんですね。 休日の朝にゆっくりお味噌汁作ったり炊きたてのご飯を食べると、なんて贅沢な時間を過ごしてるんだろう…!!と豊かな気持ちになるんです。 実家にいた頃は当たり前のように朝ごはん食べてたなあ…とこの漫画を読んでしみじみ実感してしまいました。 何気なく出されたお味噌汁にご飯に前の晩の残りのおかずが妙に恋しくなりました。 お母さんの味噌汁飲みたくなる…!そんな作品です。
燿子の母親に自分の母親を重ねてしまい泣いてしまった。まるで子供時代の燿子は私と同じ。実家は田舎にあり、毎日の食事は田舎の煮物が中心。おやつはお芋。オシャレな料理をするお母さんに憧れ、母の食事を嫌っていた子供時代の燿子。大人になってようやく分かる母の健康的で栄養たっぷりの料理。私も母が元気な時に燿子のように素直になれたら良かったと思った。故郷から遠く離れた場所に住んでいる人は是非この作品を読んで故郷を思い出し、たまには実家に帰ってみてほしいと思う。島津郷子先生の可愛い絵と素敵なストーリーでひと時の癒しの時間をどうぞ。
まず、この作品はレトロゲームを紹介することを主題とした漫画ではありません。 ファミコンで遊んでいた時代の、懐かしい思い出を描いた漫画です。 元は、コンビニコミック「僕らのファミコン日誌 ―80's,熱中時代」(2014年少年画報社)の掲載作品がベースになっており、総勢16名ほどの漫画家が各エピソードを漫画化したアンソロジー本です。 魚乃目三太、浅野りん、福丸やすこ先生などの、コンビニコミックでよく見かける漫画家さんたちが揃っています。 男の子のエピソードは男性作家が担当し、女の子のエピソードは女性作家が担当しているという印象を受けました。 ゲームで遊んだ思い出と言われても、ゲームそれ自体に熱中していると、記憶に残らなかったりしますが、友達のウチで遊んだ思い出などは、意外と覚えているものです。 ファミコンは家で遊ぶものですから、なにかとヨソの家族と遊ぶことも今より多かった気がします。 各エピソードにて、いろんな家族・家庭が登場しますので、それを見ているだけでとても懐かしい気持ちになれますよ。
グルメ漫画で蕎麦を題材とした回はあるけど、「蕎麦」だけをテーマにしたマンガは意外と少なく、そういう点でも貴重な一作。 連載は女性誌「YOU」で、本格的な蕎麦の知識とともに素朴で細やかな人間模様が描かれており、老若男女だれが読んでも楽しめる漫画だと思う。 作者の高梨みどり先生の作品はこれまで何作か読んできたが、いずれの作品も地味ながら「ああ、読んで良かった・・・」と思える読後感があって、いつも温かい気持ちにさせられる。 購入にあたっては、Amazonのオンデマンド印刷だと値段が高いので電子版で買ったほうが良い。(現状はebookjapanの電子書籍でしか買えないのでご注意を)