「美しすぎて、なんや目も眩む気ぃするわ」「先生? 小汚い子狐ですよ?」引きこもりの漫画家に、アシスタントが世話を頼んだのは子狐。けれど、漫画家には儚げな絶世の美少年に見えるらしい。それは『恋』のしわざかも…v 誑かされたのは人間? それとも神のお使い狐? 平凡な日常に散りばめられた摩訶不思議事。
母親に呼び出されて薫が数年ぶりに実家に帰ると、外国に行くことになったから叔父の面倒をみてほしいと頼まれる。叔父の圭は母親の年の離れた弟で、薫は小さな頃から圭のことが好きで好きでたまらなかった。けれども、その想いが恋だと自覚してからはできるだけ距離を置いていたのに…。自分のマンションでの同居をOKしたものの、複雑な想いは燻り続けて───!? 甘さと切なさが絡み合う、センシティブ・ストーリー集。
言葉にしなくても、クラスメイトの雲居が何故か気持ちを察してくれるのを不思議に感じていたある日、高木は彼の家で一枚の似顔絵を見つける。ただのイタズラ描きだと雲居は言うが、それは彼が知るはずもない6年前に他界した最愛の兄の顔だった…『空から降るもの』ほか、高校時代、繊細な少年たちの想いを描く読切7編に、表題作の番外編やショート漫画も描き下ろし! 静かに熱く、でもさわやかに語る、せのおワールド全開の1冊。
高2の夏。早川櫟は、イニシャルからT2と呼ばれている館林努と補習仲間になったことから急接近!ある日、突然T2に押し倒され告白された櫟は、優しいキスをされながら何度も「好きだよ」とつぶやかれれ、その一途な想いを拒めなかった。以来、おしかけ家庭教師になったT2の“接触”にとまどいつつ、受け入れてしまう自分の気持ちを探し始めた櫟は――。麻生玲子の小説をコミック化した表題作に、読み切り作品を同時収録。