名家の出の椿野と花街で育った貴志は、幼い頃からの親しい友人同士。ある日、貴志の元にドイツへ留学中の椿野から荷物が届く。中に入っていたのは実験用の骸骨模型一式。それが突然動き出したかと思えば椿野の声で話し始めて――!?
文弥はいつも笑っている。哀しくても辛くても。そうすることで自分を保ってきた。そしてそれは異国の地でも続いている。だが、そんな演技を見破る青年・レオナール。心のうちを見透かされ、二人の距離は急速に近くなっていく。胸の内側に熱を感じつつも距離を埋められない二人に雨とバラが味方をしてくれて…恋人たちの柔らかく優しい時間を、リリカルに描いた恋物語
空港で出会った怪しい男たち。一方は白姫組をまとめる二代目組長、白姫耀。一方は勢力を拡大しようと来日したマフィア幹部、カールハインツ・ウルリッヒ。自分たちのシマを荒らされて黙っておくわけにはいかないと会合を潰しにかかる耀に、カールは苛立ちを覚えつつ興味を持つ。力に焦がれ、長という立場に固執するカールと長として人の上に立つことを当然とする耀。カールは嫌がる耀を無理矢理押し倒し――交わらない直線。譲ることのできない男たち。闘争の、幕があく――