神さま歴一ヶ月半の「土地神」である千鳥(ちどり)(←四百歳越え)は右腕の柏(かしわ)と新人護衛で大学受験生の帯刀(たてわき)を連れて、月に一度の神さま会議に出向いたのだがそこで「蘇った平氏の亡霊を鎮めろ」と厄介な討伐を命じられてしまう。土地の記憶に眠る「伝説の武器」を呼び起こし、神さまと異形の戦いが始まる――!
神さま歴一ヶ月半の「土地神」である千鳥(ちどり)(←四百歳越え)は右腕の柏(かしわ)と新人護衛で大学受験生の帯刀(たてわき)を連れて、月に一度の神さま会議に出向いたのだがそこで「蘇った平氏の亡霊を鎮めろ」と厄介な討伐を命じられてしまう。土地の記憶に眠る「伝説の武器」を呼び起こし、神さまと異形の戦いが始まる――! 分冊版第1弾。※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。
売れない小説家の左右介(そうすけ)は、故郷で10年ぶりに幼なじみの礼人(あやと)と再会する。バンドのボーカルで、いつも自信にあふれ、輝いていた礼人は、すこし棘(とげ)のある社会人になっていた。そんな礼人の家に居候(いそうろう)することになった左右介だったが、ある晩酔った礼人に迫られ――!? 社会人バンドマン×小説家の再会ロマンス。
将来について迷っているあまり売れていない小説家の左右介は、10年ぶりに帰った故郷で高校の同級生・礼人と再会する。バンドのボーカルで、いつも自信にあふれ、かっこよかった礼人。その礼人の家に居候することになった左右介。だがそんな礼人もバンドと社会人としての生活に不満を抱えていた。そんなある晩、酔った礼人は「俺のこと好きなくせに」と左右介に迫る――。社会人バンドマン×売れない小説家の再会ロマンス!
「分かるか、ハル。あれがお前のいた島だ――」事故で双子の弟を亡くした紺悠久(こん・はるひさ)は、とある目的から、自分そっくりだった弟・万寿(かずとし)に扮して彼のゆかりの地を訪ねることにした。そこは、万寿が”ハル”と名乗って働きながら暮らしていたという離島の色街。悠久はそこで、弟の葬儀に来ていたスナック『乙姫』のマスター・美鶴に再会する。人生の生き辛さから「違う自分になりたい」と願い、万寿に扮してこの島にやってきた悠久は、「俺を”ハル”にしてよ」といきなり美鶴に迫る。最初は適当に受け流していた美鶴だが、「ハルは美鶴さんのことが好きだったんだ」と、亡くなった万寿の心を代弁するような言葉を悠久が口にした瞬間、美鶴はいきなり悠久を殴りつけ、そして口づけするのだった。「バカだなあ、“ハル”。俺はお前とずっとこうしたかったのに――」死んでしまった万寿をめぐり、残された彼らがたどる「それぞれの想い」とは?欲望と諦観、渇きと人情で溢れる不思議な離島の色街で紡がれる、双子と一人の男の恋物語。
「去るものは追わず」がポリシーの大学生・夏芽(なつめ)は、たまたま通うことになった茶道教室で美しい師範・利桜(りおう)と出会う。以前夜の街で出会っていたことを思い出し、追及する夏芽は「僕の遊び相手になってよ」と迫られる。義理の兄からも「淫売」と呼ばれる利桜は過去の悪夢に悩まされていた。利桜の力になりたいと願う夏芽だが……。
変わりたい…変わりたくない――。田舎町に住む行生と智晴。大学受験のために町を出て行く行夫に智晴は言い知れない淋しさを抱えていた。けれど口に出すことは照れくさくて、なにも言えないまま…二人で過ごした夏が、終わっていく――。夏と友情の間に揺れる気持ちを描いた表題作の他、春の訪れを知らせる天使の話など、季節の移り変わりの切なさを描いた物語に描き下ろしを加え一冊に。