【本作品は『オリジナルボーイズラブアンソロジーCannaVol.38』収録作品の単話配信です】何の変哲も無い日常、つまらない自分。全部が嫌いだ。だけどあの夏、俺は“特別な人”に出会った――。 六路黒「初恋の影」【第1話】
高校生の仁科浩輔は入学初日、ハーフで美人な上級生・成川智也に、突然「これは運命だ」とキスと共に熱烈な告白をされてしまう――! ただでさえ人間嫌いな浩輔は彼がささやく甘い言葉を信じられず、冷たくあしらっていた。しかしそれにもめげず、智也はデートに誘ってきて…!?
男子校で『高嶺の花』と呼ばれるメガネ美人な秀才・花島と、地味で平凡な野立は中学時代からの同級生。共通点のなさそうな二人には、実は他人に言えない秘密があった。それは素の花島が、ガサツで口の悪い俺サマキャラだということ。長年、周囲の期待から良い子を演じ続けてきた花島は、抑圧された本当の自分を野立の前でだけ発散させていたのだった。そんな『秘密の親友』として屋上で逢瀬を重ねる二人だが、野立が後輩から告白されたことをきっかけに、花島の様子がおかしくなって…!?
事故で両親を亡くし職を探していた清水要は、会計事務所の事務として働くことになる。しかし、それには「所長である河上忍の亡き弟・真人の代わりとして、忍と一緒に生活する」という条件があった。仕事はできるが家事はてんで駄目な忍の世話を焼くうちに心惹かれていく要だったが、忍がかつて真人に恋をしていたと偶然知り!?
一見優等生風だが実は凶暴な小柄武人と、チャラそうに見えて真面目な笹本春樹は幼馴染み。厳格な家で育ったため、思うようにオシャレができない小柄は、自分の代わりに長身でハーフの笹本を「理想の男」になるようプロデュースしていた。しかし最初は容姿だけだった笹本への指示は、次第にエスカレートしていき――!?