カップラーメン×リケジョ百合にコメントする
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3分待って むぎ先輩

理系女子×理系女子×カップ麺 #1巻応援

3分待って むぎ先輩 七路ゆうき
兎来栄寿
兎来栄寿

最近は制約と誓約によって控えているのですが、基本的にラーメンが大大大好きです。シンプルでありながら奥が深すぎるほど深い、芸術的とも言えるフードであるラーメン。 その原点とも言えるのは小学生時代。カップラーメンやカップ焼きそばを食べてはその蓋を綺麗に洗い、ジャポニカの自由帳に貼り付けて、点数や寸評を書き加えた独自の「カップラーメンノート」を作っていました。 So as I pray, UNLIMITED CUP RAHMEN WORKS (その体は、きっとカップラーメンで出来ていた) と詠唱されてもきっと間違いではありません。近年も意識して食べる量は減らしていますが、食べる際にはちょい足しなども凝らして可能な限り美味しく頂いています。 そして言うまでもなく百合も大好物なのですが、そんな私にとっては最高でしかないマンガがこちらです。 えびを主な研究対象とする薬師寺つむぎ(通称むぎ先輩)と、その後輩である湯浅汐。 理系大学生にありがちな研究に追われる忙しない日々を過ごす彼女たちですが、つむぎが愛してやまないのがその合間のカップラーメン。 1巻の目次を引用すると 1杯目 恋と研究とカップヌードル 2杯目 傷心の夜にはマルちゃん 赤いきつねと緑のたぬき 3杯目 深夜のご褒美 でかまるバリシャキ!もやし味噌ラーメン 4杯目 一緒に食べようペヤングソースやきそば 5杯目 ちぐはぐなふたりと蒙古タンメン中本 辛旨味噌 6杯目 ヘルシー志向!わかめラーメン ごま・しょうゆ 7杯目 お部屋でチキンラーメンどんぶり プロローグ 出逢いとカップヌードルシーフードヌードル となっており、1巻では誰もが知るメジャーなカップラーメンがメインで扱われます。 つむぎが美味しそうにカップラーメンを頬張るときのリアクションが100点満点で1万点くらいあり、読んだらカップラーメンを食べたくなること請け合いです。そんなかわいらしいつむぎを見て汐が想いを募らせてしまう姿がまた良いという一粒で二度美味しい作品です。理系女子ならではの出逢いのきっかけを描いたプロローグがまた大変素晴らしいお点前です。専門的すぎて合コンでも男子にフラれてしまうつむぎを受け止められるのは、汐しかいないんだという必然性に納得感しかないですね。 私自身は文系ですが雑誌のNewtonを読むのも好きだったので共感できるポイントが多く、登場する専門的なタームがガチなのも好きです。 また、つむぎと汐以外にも4年の油小路さんと庄野さんというこちらはこちらで凸凹コンビなふたりも。こちらはこちらでまた美味しい関係性が育まれており、百合としての満腹感もしっかりもたらされる作品です。 好きなカップラーメンをあらかじめ買っておいてから読むと良いかもしれません。

不揃いの連理

タイトルから見る"伴侶"の形

不揃いの連理
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

ここではタイトル『不揃いの連理』の語義と内容をリンクさせながら、(6巻までで)四組の女性ペアの関係を追う本作の魅力を書いてみたいと思います。 「連理木(れんりぼく・れんりぎ)」というのは、隣りあった木々の接触した枝や幹が一つにくっつき、木目まで混ざり合った状態のこと。そこから「連理」という言葉は二人の深い契りを表すのだそうです。 幸せな予感のある「連理」という言葉。では「不揃いの」という言葉はどうでしょう? 登場するペアは、いずれも全然タイプの違う二人。そしてどちらか片方、もしくは両方とも「ダメな人」だったりもします。 まっとうな会社員×元不良は見た目に反して、ダメなのは会社員の方。いかにも悪そうな人と優等生のJKコンビは、優等生が意外と暴力的etc……。でもそんな二人が何故か寄り添う。 ではそこにどんな心があるのか。 ある人に惹かれる理由を、言葉で言い表すのは難しい。でも、なぜある人の側にいるかは、理由を言える場合もある。 この作品でそれが分かりやすいのは、ダメな漫画家に接する生真面目な編集者。彼女は恋愛的惹かれの他に、ダメな漫画家を支える動機としての「ある気持ち」を持っている。そして同じようなものは、他の三組にも見て取れる。「ある気持ち」はおそらく頼りない人に対する普遍的な心情なので、納得する人は多いと思います。 「ある気持ち」で支え合い、接するうち、彼女たちはいつのまにか離れ難くなっていく。そこには理屈ではなく、もはや必然として一つになった連理木が生まれている。 伴侶って、こういうことだよな……大きな安心感とエモーションが同居する感じ。実はかなり暴力描写・しんどい内容も多いのにそれはとても不思議な感覚で、いつまでもこの物語を追う動機となってゆくのです。 ダメな人に対する、共通する「ある気持ち」......どんなものか、ぜひ本作から探してみてください。 さあ、まだ不穏な堅物教師×生徒の物語はどうなるかな? (6巻までの感想) (追記:実はマンバ読書会でリアルタイムで書いたものから、細かく改稿しています。どんなふうに変化しているか、ぜひ配信と比較してみてください! https://www.youtube.com/watch?v=FgBPuVvUHFI) #マンバ読書会 #クチコミを書く回

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