タイトルからすると五等分の花嫁っぽいが、実際は恋愛ハーレムゲーム終了のお知らせがくる頃に、の後に連載開始された作品で、あちらの影響の方が強め。
過去の事件で引きこもるようになった富豪の息子を引っ張り出し、用意した10人の女から結婚相手を選ばせる作品だが、一人ずつ結婚候補を脱落させ、父が潜り込ませたハズレ女を選んだら縁を切るという、所謂ハーレムデスゲーム。

主人公は過去の事件の原因になった女も混じっていると聞き、その女を探すと共に嫁候補を脱落させて行くのだが、やや舞台装置気味で本当の主役は大金持ちの主人公の嫁になりたいヒロインたち、脱落＝死ではないにせよ、最後の一人になる為に当たり前のように色仕掛けが多発していて結構えっちぃ。
更に嫁候補同士のドロドロ人間模様も描かれていて、この辺は終了のお知らせが少年漫画故にぬるめだったのに比べると、青年漫画とハーレム、デスゲームいうのを踏まえている。

しかしどうにも尻切れトンボ気味で、キャラの掘り下げも最低限は成されているのだが、肉付けすべき部分が適当に見える所が多く、6巻で10人は多すぎたという印象が強い。
最初の脱落者が善良な人物というのはデスゲームのお約束だし、それほど気にならなかったのだが、後半になるとどうも無駄を省くとか展開が早いというより掘り下げが浅いまま脱落してしまってると感じる。
色仕掛けは悪くないというか、本気で男を落とそうとするヒロインたちは積極的でエロいし、もっとやれと思うのだが、キャラによってはお色気薄めだったり、掘り下げが浅いままで終わってしまったヒロインは、正直魅力を出し切れなかったように思う。
お色気目当てで読むには悪くないのだが、作品としては3人くらいヒロイン減らすか＋5巻くらい必要だったのではないかと思う。