漫画家でありグラフィックデザイナーでもある作者の
くつきかずや先生が、雑誌や広告のグラフィック仕事での
実体験をもとにして描いた、
グラフィックデザイン・エッセイ漫画。
判っているようで実はよく判らない仕事というのが
世の中にはけっこう幾つもあるわけですが、
グラフィックデザインってのもその一つかと。
大まかにいえば編集とか構成とかの仕事なんだろうなあとは
判っていましたが、この漫画をよんで、
かなり大変な仕事なんだな、と判りました。
創作能力、デザインセンスを問われるのはもちろん、
作家やイラストレーターなどの仕事の遅れのしわ寄せを
モロに押し付けられる大変な仕事なんだな、と。
そして努力が必ず報われるわけでもないし
その逆も、あったりする仕事なんだなあ、と。
一般的なセオリーや王道的な仕事のこなし方はあるけれども、
必ずしもそれが絶対でもなく、結果や評価を出すのが難しい仕事。
そこを自ら漫画家でもある作者が自虐的なストーリーや
ゆるい系の作画でグラフィックして(笑)
楽しく読める漫画になっていました。
一周まわったうえで「みんな仕事をがんばろうね!」と
思ってしまう漫画です。
クチコミを書き込んだ者です。
閲覧&購読&コメントありがとうございます(笑)
くつき先生が、ほんとはもっと言いたいことが
やまほどありそうなんだけれども、読者が読んで
楽しめるレベルに抑えて書いている
そんな感じすら私は受けました。
しわ寄せの苦労話とか、BL表紙などの
本を手に取る人にどこまで伝わるのかわからない努力とか。
グラフィックとか装丁とかって、
料理人が最後に盛り付ける「皿」との相性とか、
画家が作品をいれる「額縁」との相性とか、
そういう組み合わせとかにも通じるとても重要な
お仕事なんだろうな、と思ってしまいますよね。
>楽しめるレベルに抑えて書いている
笑えないくらいヤバい案件をもっと受けてそうですよね(笑)
皿と額縁のたとえしっくりきました。商品を世に出す最後の最後の仕上げでこれがダメなら全部がおじゃん。。。という物凄く大事な役割なんだなと。デザイナーさんってすごい。
オシャレで華やかに見える「デザイナー」というお仕事。だが実際はジミでカコクな日常の連続だったのだ! グラフィックデザイナー兼マンガ家・くつきかずやがシメキリとコダワリの間で奮闘する生活をコミカルに描いた、デザインに詳しくなれる(?)お仕事エッセイコミック!
オシャレで華やかに見える「デザイナー」というお仕事。だが実際はジミでカコクな日常の連続だったのだ! グラフィックデザイナー兼マンガ家・くつきかずやがシメキリとコダワリの間で奮闘する生活をコミカルに描いた、デザインに詳しくなれる(?)お仕事エッセイコミック!