魔王様素敵です☆
なんだか怖いのか、エロス的なのかってタイトルだけど コミュ障の魔王と自己評価の低い令嬢のお話。 イケナイことは、やっていいのだ!と強制させるが、彼女が思っているけないことはみんながやってること。 甘やかして、きれいにしてあげて、どんどん可愛くなっていく。 令嬢の扱われ方に腹を立ててるところは、魔王でなく人が苦手なだけで善人だと思うます。
イケナイことっていうのは、楽しいんだ。クセになるほどに、な。人嫌いの魔法使い・アレンは、「魔王」と呼ばれ周囲の人々から恐れられていた。隠遁生活を送る彼はある日、森で行き倒れた公爵令嬢・シャーロットを拾う。彼女は無実の罪で王子に婚約破棄され、祖国を追われたのだ。アレンは、不憫なシャーロットの搾取されっぱなし人生に憤り、ある決意をする。それは、自分の屋敷に住まわせて、イケナイことを教え込むことだった!!
魔法薬を売って生計を立てているが、人相が悪く町外れに住んでいるため人々から「魔王」と呼ばれている魔法使い、アレン・クロフォード。
彼はある日、家の近くの森の中で傷だらけの少女が倒れているのを発見します。
どうやら彼女はシャーロット・エバンスと言う隣国の第2王子の婚約者らしく、国税の使い込みや不貞行為国王暗殺などの罪で逃亡中だとのこと。
しかし目を覚ました彼女に話を聞いたアレンは、彼女が"無実の罪"を着せられただけであると確信します。
そしてそんな彼女を住み込みのメイドとして雇うことにするというお話です。
この作品、罪を被せられたシャーロットはすごく自己肯定感が低く、無実の罪で処刑されようとしていたにも拘わらずその罪をなすりつけてきた第2王子のことを一切悪く言わず、全て自分が悪いと思っていました。
そんな彼女に対して、自身も人に裏切られた過去のあるアレンは自身の境遇を重ね、彼女の心を癒し、人としての尊厳を取り戻させるために"イケナイこと"を教え込むと言いつつシャーロットに贅沢をさせようとすると言う物語です。
なので、コメディタッチの作品ではあるんですけども、そこにはちゃんとキャラクターのバックグラウンドがあって、コントのようなやりとりの中にもしっかりとした説得力のある作品です。
もちろんコメディとしても、素直に贅沢を享受できないシャーロットとシャーロットに楽しんでもらおうと半ば意固地になって贅沢を押し付けるアレンのやりとりがラブコメのようでもあり、いろんな種類の楽しみ方を提供してくれる作品です。
1巻まで読了