りゅうせいたちにつたえてよ
あらすじ
夜空に輝きを放ちながら駆けぬける“流れ星”をテーマに、さまざまな人間ドラマを描いたオムニバスストーリー。子供の頃、山にある秘密基地で流星の絵を描いた大沢(おおさわ)は、皆から尊敬される少年・岩下(いわした)から「マンガ家になれるかも」と言われる。その数年後、マンガ家になった大沢は、思い出からネタを拾おうと久しぶりに秘密基地へ行き、会社員になった岩下と再会するのだが……!?
きっといつかはこうふくじ
あらすじ
人情いっぱいなお寺・幸福寺を舞台に、住職をする春野(はるの)一家がさまざまな人々の悩み事を解決していくハートフルコミック。17歳の誕生日に得度しろとバリカンを持って迫る祖母から逃げていた春野家の次男・俊平(しゅんぺい)は、近所の老婆・フサに匿ってもらう。その後、急に倒れて危篤状態になったフサから「俊平ちゃんにお経を上げてもらいたかった」と言われた俊平は……!?
ひらめきらめちゃん
あらすじ
オリジナリティあふれる画風に定評がある勝川克志の傑作読み切り作品を収録した短編集。天から聞こえる「ひらめき」でどんな難しいことも解決しちゃう探偵・ラメちゃんとその相棒の青(あお)ちゃん。ある日、片想いの相手である日下(くさか)君から、誘拐されてしまった友達・月見(つきみ)さんを助けてほしいと頼まれたラメちゃんは、得意の「ひらめき」で月見さんの足取りをたどって……!?
けいじかちょうぽち
あらすじ
犬の刑事課長・徳田ポチ(とくだ・ぽち)とすぐに銃をぶっぱなす女刑事・松尾ミホ(まつお・みほ)の迷コンビが、珍事件を解決していくポリスギャグコメディ。日之元署捜査一課に異動となった松尾ミホは、自分の上司である捜査一課長が、現総理大臣の父親のコネで刑事課長にしてもらったしゃべる犬・徳田ポチだと知って憤慨する。その後、殺人事件の現場に急行したポチとミホだったが……!?
お寺さんを題材とした漫画はちょっと珍しくて、興味を持って読んでみました。住職さんの役目や跡取り問題、檀家さんや他のお寺さんとの付き合いの難しさなど、普段なかなか知ることのない世界を垣間見ることができて、期待以上に面白かったです。お寺さんがテーマとは言え、真面目でシリアスな作品ではなく、基本的にはユーモアと人情味溢れたストーリーなので、さらっと読めるも気に入りました。幸福寺の住職ファミリーのやり取りも可笑しくて、喧嘩もあるけれどお互いを理解してサポートし合う関係にほっこりしたり、周囲の人々へ暖かく手を差し伸べるシーンに思わずほろっとしたり、上手に読み手の気持ち満たしてしてくれる作品です。読み終えた後には、お寺さんの存在が身近に感じられました。全2巻ですが、ぜひ続きも描いて欲しいです。