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わかる

ひとりで、アナログで描いたことが大事な漫画。

子供が画用紙にひいたような地平線。テクニックをあえて無視したゆがんだ背景。
技術をあえて封印して、苦労の末に手書き風に描いたのかもしれないけど、読者の目には楽しく自由な感じしかしない。
子供のときノートに描いて友達に見せたマンガ。がそのまま凄くなった。

主人公のつるこが公務員として、さまざまな職業の人と出会っていくストーリーだけど、話の展開よりも次々出てくる登場人物、会話のふわっとした感じがいい。恋愛の表現とか連発されるダジャレが、子供の感性。
同僚はタヌキさんで、お父さんは挫折した小説家で、イタリア人のすし職人は店を出す。

いちおうテーマは仕事。
仕事に夢中になっている人はりりしくなる。
息詰まったら、やつれて幽霊みたいになる。

この漫画自体も、漫画家という職業の人が仕事で描いたものだ。
全部きっちり緻密に描かれると、働くことの楽しさを描いた作品なのに、やっぱり苦労が伝わってしまう。

楽しそうに描かれた漫画で、働くことのポジティブな面を描いているから納得できる。この描き方だから伝わる。