じじまごぐらし【単行本版】
葬儀屋で働く早乙女逸也、68歳。妊娠の報告から口論となり娘が家を飛び出して5年。再会できたのは彼女を失ってからだった。そしてもう一人、天涯孤独の身となった孫・尓太郎と出会う。娘によく似た眼差しで、初めて会う自分を“祖父”と言ってくれた尓太郎。仕事人間で家庭を省みることができなかった後悔から逸也は彼を引き取ることに…。娘を亡くした父親 母を亡くした少年 2人の手探りの同居生活が始まるーー。◆収録内容◆「じじまごぐらし」第1話~第7話+単行本収録の描き下ろし番外編※本作品は、電子書籍「じじまごぐらし」1巻~7巻を収録した単行本「じじまごぐらし 上」の電子書籍版です。
君の愛してるが聞きたいんだ
身体の鼓動が早くなり息苦しさで目を開けると亡くなったはずの元カレとキスをしていて!?――高校の同窓会に出席する為、地元に帰省した奈緒。その夜、親友との会話がキッカケでケータイの画面に映る元カレの名前を見つめてしまう。元カレ「相川信也」とは喧嘩が原因で別れたきりで、次に彼を知ったのは交通事故で亡くなった時だった。ケータイに映る名前とともに彼の声が聞きたくてかかりもしないダイヤルボタンを押してしまう。すると高校時代のあの頃にタイムリープして!?交通事故で亡くなった信也を救う為、自分の気持ちにケリをつける為、二度目の高校生活をスタートさせる!
水曜日には恋をして
「結婚して3年…家事もせず甘えてくるだけの夫にうんざりしている」――だだをこねて朝起きない、会話をしているのに目線の先はスマホの画面、食べこぼして汚くなったテーブル、上げっぱなしの便座の蓋にはため息がこぼれる…。何度言っても変わらない夫、貴臣の態度に日々げんなりする妻の実和子。結婚してすっかり慣れきってしまった3年目、夫婦ではなく親子のような関係に最近は今の生活が辛くなってきている。そんなある日、新聞紙に挟まれた広告の語学レッスンに目をとめた。張りのない生活に潤いを感じたくて始めた語学レッスンで知り合った既婚者の剣持歩さん。仕事でも家庭でもない場所で人と話す楽しさを教わり心がはなやいでいく。目をみて会話をしてくれる剣持さんに次第に、夫の貴臣と比較してしまう実和子。夫の尻ぬぐいのような雑用を、ルーティンのようにこなす日々は妻の役目だと思えばそうだけど…。夫が嫌いなわけじゃない、今の生活を投げ出したいわけじゃない、それだけはたしかな想いだったのに。まさかそれが思いもよらない方向にそれぞれの夫婦たちを導いてしまうなんて…
会社では大嫌いなアイツを私は深夜、指名します。
「好きです。結婚を前提に僕と付き合ってくれないかな」…夢見ていた一言をくれたのはイケメン部長…!いきなり憧れシチュエーションを迎えるなんて何があったの…!?そして石神への想いの狭間で朝子の心は揺れる…。
半径150メートルの愛
「私は半径150mの鳥かごの中で愛を売ってる。」 29歳バツイチシングルマザーの風俗嬢・マユ。「本番無し」の男女の関係でお金を稼ぐ日々を送っている。幸せな結婚生活もつかの間、生まれた息子の病気がきっかけで歯車が狂ってしまったマユの人生。身も心もすり減っていく毎日だが、全てはただ一人の家族である息子のため…今日も必死にもがいて、いつか“鳥かごの中”から羽ばたける日を夢見てる。しかし残酷で卑劣な現実が、そんな彼女を次々と襲ってくるのであった――
それでも好きな人 お天気お兄さんの恋愛予報 分冊版
私、自分で言うのもなんだけど、随分いい女だと思うの。だから今まで男に不自由した事無かったし、手相にも玉の輿に乗れると出てるって言われたんだけど、最近どーも状況が変わってきたのよね。会社では同僚の森田が懐いてくる。「あんたのせいでいい男が寄り付かなくなったのかも知れないわ」もー、この疫病神。あーあ、どこかにいい男いないかしら。帰りの駅で天気予報と真逆の土砂降り。思わず「天気予報のバカ!」と叫ぶと「またくもってすみません!!」と頭を下げてくる男が!? 何なの、この人。なかなかいい男だけど…どこかで見た事…「あーっ、お天気お兄さん」彼に食事に誘われた。やった、久々の男からのお誘い!! この恋の予報は…!?