コミックラッシュの感想・レビュー5件妖魔との闘いから35年後の世界ゴッドバード 長谷川裕一マウナケアあら懐かしや。ゴッドバードといえば「勇者ライディーン」ですね。それをリメイクしたのがこの作品だそう。ライディーン35周年企画で、同様のロボットアニメ「コン・バトラーV」「ボルテスV」「ダイモス」と世界観をクロスオーバーさせた、人気ゲームみたいな内容になっています。妖魔との闘いから35年。平和になった世界に再び化石獣が! 中学生の囀晶(さえずりあきら)はかつてのライディーンの操縦者・ひびき洸の声に導かれ、復活したライディーンに乗りこむ…。というのが導入部。しかし、よくよく昔を思い出すと、元ネタになっているこれらのアニメって、現在でもウケそうな、子供向けとは思えない設定が盛りだくさんなんですよね。敵の幹部は揃ってイケメン。指先に顔がある人間の手の形をした戦艦ガンテやドローメのデザインも独創的。そしてムー帝国をモチーフにした伝奇的なストーリー(ライディーン)。これらが本作でうまく取り入れられていて、往年のアニメが幅広い層に向け良い形でよみがえった感じ。作者あとがきに共感するところもあり、懐古趣味ではない部分でも今後が楽しみです。栗本ミステリーの漫画版名探偵伊集院大介 鬼面の研究 栗本薫 まんだ林檎マウナケア幅広いジャンルで活躍した栗本薫原作のミステリー。伊集院大介を主人公とした人気シリーズの長編の漫画化です。私が知らないだけかもしれませんが、栗本ミステリーの漫画版ってあまり見かけたことがなくて、長年のファンとしては原作を尊重しているか一抹の不安がありましたが、これがなかなかのもの。事件現場や関わる人間の描き方が丹念で、原作の雰囲気を心得た作品になっています。細部まで描き込まれた人里離れた集落と繊細なタッチの人物とのコントラストも、非常にこの原作にあっているのではないでしょうか。ただでさえ、落人、日本の秘境、九州の山奥とアイヌ人、独特の風習、たたり、嵐の山荘、とただでさえおどろおどろしくならざるおえない状況がてんこ盛り。その中、伊集院やカオルはそのシンプルな描写ゆえに部外者的な感覚が常にあって、事件の本質を冷静に追っていける、という感じ。適度に漫画的な小説家と探偵のコンビ、という設定も良いアクセントになっています。まあ、あまり書くとネタばらしになるので、あとは見てのお楽しみということで。「ダッシュくん」「ドクロ博士」滲み出る懐かしさおじいちゃんは少年探偵 井上よしひさmampukuレトロフューチャーSF。絵もキャラや少年探偵団みたいな話のテイストもレトロ。そして懐かしのコミックラッシュw 成年誌ではポニーテールの女の子を縄で縛るSMばっかり描いてる作者ですが、一般紙でも性癖が丸出しになってしまっています。時空を越えたり謎解きしたりしながらときどき女子高生が縛られたりする漫画です。年二回お世話になってますモントリヒト~月の翼~ 橘由宇 和智正喜mampuku 懐かしのコミックラッシュ。となグラのアニメとか好きでした。すごくゼロ年代っぽいです。 絵がとても素敵で大好きな同人誌サークルの中の人ですが「モントリヒト」の当時はまだまだ荒削りで、その後「けんぷファー」がアニメ化されたときもまだ癖が強い印象だったんですけど、知らん間にめちゃめちゃ上手くなっててグラブルの薄い本表紙買いしたら橘由宇先生だったという、運命の再開(笑) 「モントリヒト」はダークでエロティックなバトルファンタジー。表紙の感じがなんかもうレトロ00年代って感じでアガります。 ふくやまワールドの良さが凝縮されている作品話の話 ふくやまけいこstarstarstarstarstarひさぴよ「本を読むのは異世界を旅すること」 「ページをめくる音はシリカの足音だ」 という田中芳樹先生の素敵な推薦文で始まるこの漫画は、とあるファンタジー世界の、そのまたベストセラーファンタジー作品の世界を巡って聖地巡礼するという、フィクションの中のフィクションを題材としている。 1巻完結で短いながら、ふくやまワールドの愛しさと切なさと心強さのようなものがぎゅっと詰まっている…。 最終話の描き下ろし「ホイスカの小道」が見せてくれる心の景色はプライスレス。
あら懐かしや。ゴッドバードといえば「勇者ライディーン」ですね。それをリメイクしたのがこの作品だそう。ライディーン35周年企画で、同様のロボットアニメ「コン・バトラーV」「ボルテスV」「ダイモス」と世界観をクロスオーバーさせた、人気ゲームみたいな内容になっています。妖魔との闘いから35年。平和になった世界に再び化石獣が! 中学生の囀晶(さえずりあきら)はかつてのライディーンの操縦者・ひびき洸の声に導かれ、復活したライディーンに乗りこむ…。というのが導入部。しかし、よくよく昔を思い出すと、元ネタになっているこれらのアニメって、現在でもウケそうな、子供向けとは思えない設定が盛りだくさんなんですよね。敵の幹部は揃ってイケメン。指先に顔がある人間の手の形をした戦艦ガンテやドローメのデザインも独創的。そしてムー帝国をモチーフにした伝奇的なストーリー(ライディーン)。これらが本作でうまく取り入れられていて、往年のアニメが幅広い層に向け良い形でよみがえった感じ。作者あとがきに共感するところもあり、懐古趣味ではない部分でも今後が楽しみです。