クイーンズコミックスDIGITALの感想・レビュー5件槇村さとる先生のお仕事マンガ。おいしい関係 槇村さとるstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi昔、よく読んでいた作品。懐かしくて試し読みしてたら止まらなくなりました。主人公の明るさやひたむきさにどんどん引き込まれていきます。 絶対味覚のある百恵が作るおいしそうな料理に、こちらまでお腹がすいてきてしまいます。また主人公だけでなく、それぞれの人生模様も楽しめる作品だと思います。 潔くかっこよく働いて生きる90年代の女性の姿 #完結応援おいしい関係 槇村さとるたか私が槇村さとる先生を知ったがこの作品でした。「女はクリスマスケーキ」「仕事はお茶汲み」が当たり前の時代に、短大生の女の子が洋食屋を存続させるためにシェフとしての道を歩みだす物語。熱さありときめきありシリアスありのエンパワメントの塊みたいな作品です。 主人公の百恵ちゃんは90年代のヒロインらしく(というか月野うさぎっぽく)お洒落が好きでやや考えの甘い可愛らしい女の子。しかも時代柄か実家が今から考えるとすご〜く裕福で「本当に美味しいものしか食べたことがない」という。 そんな子が働きつつ恋しつつ自分の脚で立って力強く生きるようになるまでが描かれていて、長期間に渡って主人公の成長を追う朝ドラ的な魅力があります。 裕福な家庭でのびのび育てられた素直な感性と品の良さ。愛嬌があって喜怒哀楽がハッキリしてて楽天的。技術も知識もまだまだひよっこだけど、「美味しいものだけを食べさせてもらった」という両親の愛情が百恵ちゃんに繊細な味覚をもたらし、その自分が持っている強みを生かしてシェフの道を歩んでいくところが素敵。 そして恋のお相手というのが今は街の洋食屋なんかで働いているストイックな凄腕シェフ・織田。実は子供の頃レストランに置き去りにされたという悲劇を背負っていて、「美形・硬派・悲劇」と女子が好きになる要素しかないすごい男。 ストーリーもさることながら、とにかくコマ割りが素晴らしくて繊細かつ立体的な紙面構成が美しく初めて読んだ時は圧倒されました…! 百恵ちゃんの服装も時代を反映したファッションでものすごくかわいい!! 紙で大事に持ってる作品の1つで元気が欲しいときに読んでます。 同じく槇村先生のReal Clothesは今度は2000年代を生きる働く女性のお話でこちらも大好き。合わせて読むと時代の変化も感じられるのでおすすめです。 ▼槇村さとる『おいしい関係』1巻より双子であるがゆえ、感じる思い。FUTAGO―ふたご― 池谷理香子Pom ゆかりとあやか、性格も見た目も正反対の双子。 最初に想像していた展開と真逆の最後を迎えて、正直驚きました。 そう来たか、と。 何で急にあやかが出会ったナオミって男をゆかりの家に住まわせて欲しいと言うのか、ゆかりがあやかの旦那に惹かれてるのか?とか、振り返ってみると疑問符が付く箇所が多かったな。 ないものねだりって言葉がしっくりくるのかな、姉妹にしても、兄弟にしても双子にしても年齢を重ねれば重ねるほど色々思うことはあるよなぁ。 最後まで飽きずに読めました!心が洗われる名作ですDaddy Long Legs 勝田文starstarstarstarstarかしこ原作のあしながおじさんを未読だったのですが、初めて読んだのが勝田文先生版で超よかった!!!と思いました。もうっっっ大好きな物語になりました。ストーリーはそのままだと思いますが舞台が昭和初期になってるんです。 孤児院で育った女の子の文才に惹かれた資産家のお坊ちゃんが匿名で援助するんですが、その条件が月に一回手紙を書くこと。女の子は自分を援助しているのがまさかそんな素敵な人だと思わず、あしながおじさんというあだ名をつけてせっせと手紙を書くんですが、またその文章がいいんです〜! こんなにピュアな気持ちになれたのは久しぶり。短編集なので他の話も収録されているんですが、すべて吹っ飛んじゃうくらい「Daddy Long Legs」が素晴らしすぎました。 人と家の物語。間取り漫画。東京膜 渡辺ペコ名無し子間取りってついつい見ちゃいますよね。大体自分が住むとしたらこんな感じかなって想像しながら見るものですが、「東京膜」は1ページ目に家の間取りが載っていて、ここに住んでる人の話として読むのが面白かったです。 表題作の「東京膜」の他に読み切り3本が収録されているのですが、こちらもどれも傑作でした。彼氏にフラれた女と嫁に逃げられた男が朝まで卓球する話「9時から5時までのチャコ」が個人的には一番好きです。
昔、よく読んでいた作品。懐かしくて試し読みしてたら止まらなくなりました。主人公の明るさやひたむきさにどんどん引き込まれていきます。 絶対味覚のある百恵が作るおいしそうな料理に、こちらまでお腹がすいてきてしまいます。また主人公だけでなく、それぞれの人生模様も楽しめる作品だと思います。