四百四鬼
江戸時代。「蟲」と呼ばれる己の分身を使い、人に憑りつき生命力を奪い糧としていた「鬼」を討つべく、神に遣わされた「桃太郎」。犬助、猿彦、遊雉郎の3人の臣下と共に鬼退治に励む桃太郎だが、ある時、強大な鬼と対峙し全滅の危機に瀕する。死の間際、神は告げる。『桃の中で力を蓄え再び産まれ直し、鬼を討て。眠る桃太郎を守る臣下に不死の体を授けよう』――長い長い眠りに就いた桃太郎が再び目覚めたのは令和の世。転生した桃太郎はなんと、ひよこの姿になっていて…!?「キューティクル探偵因幡」・「魔女の下僕と魔王のツノ」のもちによる、転生和風ファンタジー!
美しいばけもの
訪れた地に祝福を授ける、獣の姿をした神、“大神様”。その伝承が残る山間の集落は、一年中降りやむことのない、豪雪に苦しめられていた。“大神様”への供物が足りないためだと考えた住民は、とある少年を人身御供として差し出す。少年と“大神様”の出会いが、世界を大きく揺るがすことも知らずに…。少年×獣の、本格主従幻想譚、開幕。