マンガワン女子部の感想・レビュー8件異世界で小豆を煮て生きていく #1巻応援巻き添えで異世界に喚び出されたので、世界観無視して和菓子作ります 和泉杏花 天乃こと兎来栄寿和菓子、好きですか? 私はケーキなどの洋菓子も好きですが、和菓子には和菓子の魅力がありますよね。これを書いている今日も、どら焼きを食べました。あんこは体に良い成分がたっぷりなのも嬉しいところです。 本作は、和菓子職人となり将来は自分のお店を持つことを夢見ていた24歳の小百合の物語。彼女は、異世界にもうひとりの「聖女」と共にイレギュラーで同時召喚されてしまい、一生をそこで暮らしていくことに。公爵家のセリウス・ラティオールに助けられながら、新たな世界での新生活を始めていきます。 一般的な中世RPG風の世界観ですが、魔物の血によって汚染された地には作物ができず世界的に食糧難になっているというのが本作の特徴です。 そんな状況下で、小百合は厳しい祖父に受けた教えを胸に、家名に恥じないよう自分にできることをなしていこうとします。小百合が基本的に素直で優しくて努力家という好感度の高い主人公で、推せます。 「異世界×和菓子」と聞いたら「1話から和菓子を作って異世界の人が気に入り感動〜」的なストーリーを想像しそうですが、本作ではそのような事情もあり、まずは元の世界での和菓子の材料に相当するものを探すところから始めていきます。そうした、地に足がついている丁寧な作劇に魅力を感じます。 食うに困っている民衆が多くいる世界で、甘い和菓子を頬張って幸せを噛み締める子供や老婆の姿には心が温まります。美味しいものをお腹いっぱい食べられるというのは、当たり前ではなく感謝すべき大いなる幸福なんですよね。 そして、本作のもうひとつの軸が、小百合とセリウスの関係です。こちらも一足飛びで男女の仲になるわけではなく、セリウスが自分にとって異性と関係を築く上で致命的であると思っていたポイントが、小百合にだけは当てはまらず特別な存在であることが解っていくなど少しずつ段階を経ていきます。 柔らかで優しいコミュニケーションを通して徐々に仲が深まっていく様子が何とも言えず微笑ましく、応援したい気持ちにさせられます。 大きな物語としては、クセのあるもうひとりの「聖女」の動向やおまけ扱いであった小百合に秘められたものなどもあり、お話の引きとなっています。 カバー下もとてもかわいく、和菓子好きとしては応援したくなる作品です。ギャップが女心をくすぐる~💓ホタルの嫁入り 橘オレコ干し芋2巻読了。 殺し屋なのに、母性本能をくすぐりまくりで、いいっ!! 甘えん坊で、素直で、常に伯爵令嬢の紗都子を守ってくれる心強い男。 紗都子は、生まれつき心臓に病気を抱えていて、今まで、外出さえ許されなかった。そんなある日、珍しく外出許可が出た。その外出したちょっとした瞬間に誘拐され、殺されそうになる。 そこに人を人とも思わない殺し屋の進平が、居合わせた。 『助けてくれたら、結婚する。』と懇願する紗都子との運命の出会いを果たす。 人を好きになったことがない、紗都子。 日々、なんだかモヤモヤする、紗都子。 父のため、家のために政略結婚を望む、紗都子。 殺し屋を好きになってはいけないと思う、紗都子。 これからの展開が益々楽しみ💓 やっぱり、女性は、ギャップに弱いのよね~🎵健気な和風美人はズルいって巻き添えで異世界に喚び出されたので、世界観無視して和菓子作ります 和泉杏花 天乃ことstarstarstarstarstar天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。余韻に浸れた。。ホタルの嫁入り 橘オレコstarstarstarstarstar_borderPom 何となく新刊が出る度に気になっていましたが、読んだら面白かった〜 3巻にして、あ、面白いなって思ったのでこの後の物語が非常に楽しみ。 プロミスシンデレラも、強い心を持った女性が主人公だったけれど、ホタルの嫁入りの余命僅かな令嬢・紗都子も、芯の通った女性でかっこよかった。(いや、かっこよくなっていっているのが正しいのかも。現在進行形で、強く逞しく。) 殺し屋・進平は、話が進むにつれて、あれカッコ良くて可愛いのか。。?いや、しかし殺し屋で、まだ謎あるな〜 沙都子が、心から進平に引かれてるんだなって読みながら感じた時が一番胸熱でした。 1巻ずつ読むと、続きが気になりすぎるなと思ったので次巻読む時は、何巻か貯めこんで読んで楽しみたいなと思います。 共感できない主人公ナンバーワン静人くんの初めて、奪ってしまいました 山悠希 吉野郁名無し※ネタバレを含むクチコミです。大好きな作家さんで一気読み!!ホタルの嫁入り 橘オレコstarstarstarstar_borderstar_borderこめつぶドラマ化された「プロミスシンデレラ」の作者さんの新作。ずっと気になっていて読み始めました! 先が気になる展開、シリアスとコメディの表現、絵の綺麗さがすごいです。 はじめはそれほど期待していなかったのに、読むにつれて次が待ち遠しくなるほど。 コメディー、恋愛ドラマ、ミステリーっぽさ、いろんな要素が詰まっていて、飽きない。 冒頭の老人は誰でどういう結末なのか気になりつつ、最後まで読みたいマンガです。ヤンデレホタルの嫁入り 橘オレコstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。 「ホタルの嫁入り」感想ホタルの嫁入り 橘オレコニーナ殺し屋(愛が重い)×伯爵令嬢(余命わずか)、という個人的にどストライクな二人による結婚のおはなし。見事にハマりました(笑)…それにしても、自分を殺そうとした相手に、ピンチを抜けだすための嘘とはいえプロポーズする令嬢、なかなか強かで良いな!また、この殺し屋の得体がしれないのに憎めないキャラもかなりツボ。これから二人の行く末をひっそりと見守っていきたい。
和菓子、好きですか? 私はケーキなどの洋菓子も好きですが、和菓子には和菓子の魅力がありますよね。これを書いている今日も、どら焼きを食べました。あんこは体に良い成分がたっぷりなのも嬉しいところです。 本作は、和菓子職人となり将来は自分のお店を持つことを夢見ていた24歳の小百合の物語。彼女は、異世界にもうひとりの「聖女」と共にイレギュラーで同時召喚されてしまい、一生をそこで暮らしていくことに。公爵家のセリウス・ラティオールに助けられながら、新たな世界での新生活を始めていきます。 一般的な中世RPG風の世界観ですが、魔物の血によって汚染された地には作物ができず世界的に食糧難になっているというのが本作の特徴です。 そんな状況下で、小百合は厳しい祖父に受けた教えを胸に、家名に恥じないよう自分にできることをなしていこうとします。小百合が基本的に素直で優しくて努力家という好感度の高い主人公で、推せます。 「異世界×和菓子」と聞いたら「1話から和菓子を作って異世界の人が気に入り感動〜」的なストーリーを想像しそうですが、本作ではそのような事情もあり、まずは元の世界での和菓子の材料に相当するものを探すところから始めていきます。そうした、地に足がついている丁寧な作劇に魅力を感じます。 食うに困っている民衆が多くいる世界で、甘い和菓子を頬張って幸せを噛み締める子供や老婆の姿には心が温まります。美味しいものをお腹いっぱい食べられるというのは、当たり前ではなく感謝すべき大いなる幸福なんですよね。 そして、本作のもうひとつの軸が、小百合とセリウスの関係です。こちらも一足飛びで男女の仲になるわけではなく、セリウスが自分にとって異性と関係を築く上で致命的であると思っていたポイントが、小百合にだけは当てはまらず特別な存在であることが解っていくなど少しずつ段階を経ていきます。 柔らかで優しいコミュニケーションを通して徐々に仲が深まっていく様子が何とも言えず微笑ましく、応援したい気持ちにさせられます。 大きな物語としては、クセのあるもうひとりの「聖女」の動向やおまけ扱いであった小百合に秘められたものなどもあり、お話の引きとなっています。 カバー下もとてもかわいく、和菓子好きとしては応援したくなる作品です。