ヤンチャンWebの感想・レビュー7件面白いWeb記事のネタを求めて #1巻応援アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿 宵町めめ兎来栄寿先日新たに「比嘉姉妹」としてカドコミでの連載も始まった『ぼぎわんが、来る』に端を発し映画化もされた「比嘉姉妹シリーズ」の澤村伊智さんによる小説を原作として、『十五魔女の最後の旅』や『レインコートキッズ』、また『宇宙よりも遠い場所』のコミカライズも担当した宵町めめさんが漫画を担当する作品です。 本作は、面白ければ何でもありのエンタメWebマガジン「アウターQ」でライターとして活動する駆け出しライターの湾澤陸男(わんざわりくお)が主人公。「新人ライターが食わず嫌いを克服する」シリーズを書き始めて3ヶ月経った彼が、新たにさまざまなネタを追っていく物語です。 私は原作は未読なのですが、あらゆることをテーマにすることができるこの設定がまず良いなと思いました。これが探偵などであれば、行く先々で事件が起きる体質が必要になります。しかし、Webライターなら自らさまざまなところに能動的に飛び込んでいける、しかもネタのためにどんな場所にでも行く必然性もある。如何ようにでもお話を膨らませることができて、各エピソードごとに違った味わいを生みながら楽しませることも可能で何とも美味しいなと。 Case.1の「笑う露死獣」では、都市伝説の正体に迫っていくことになるのですが、暗号を次々と解読していって真相に迫っていく展開にワクワクしました。読者も解読に挑戦できるようになっているのが面白いです。また、明かされる真実にも心動かされました。 そうかと思えば、Case.2の「歌うハンバーガー」ではまた違ったテイストで魅せてくれます。ナイフとフォークで食べる大きくて美味しいハンバーガーが食べたくなりました。綾辻行人さんにも絶賛されたホラーエンターテインメントの名手としての魅力が、本作にも溢れています。 一見カタギに見えないものの中身はとても良い人な編集長の八坂さんや、先輩ライターで顔も性格も良いものの会話においては指示代名詞連発でちょっと残念さを醸し出す井手さんなど脇を固めるキャラたちも魅力的です。陸男を初め、宵町めめさんのかわいくも少し影が見え隠れする画風とも絶妙にマッチしていると感じます。 個人的に特筆すべきはCase.3の「飛ぶストーカーと叫ぶアイドル」に登場する篠原亞叉梨さん。良き黒髪ロングストレートキャラです。ファンのことを「衆生」と呼称し、浄化・昇天させ極楽浄土へ送る仏教系アイドルグループ「ぱ☆GO!陀」、推せます。金剛杵型のペンライトとか振りたいですね。 今後もバラエティ豊かな調査対象に、いろいろな感情の揺さぶられ方をしそうで楽しみです。ホラー、ミステリー、オカルトなどが好きな方にお薦めです。執着が運命を狂わせる偏愛の物語 #1巻応援白蛇のはなむこ よしだもろへsogor25不運体質のせいで学校でも孤立している高校生の新妻椿は、唯一の友人である1つ年上の幼馴染・月吉咲陽(さくや)に片思いしていました。 しかしある日、2人で下校中にその咲陽が通り魔に刺されてしまいます。 ところが、致命傷を負ったはずがすぐに立ち上がる咲陽。 なんと、彼女の身体には神の使いの白蛇「白夜」を名乗る存在が乗り移ってしまっていました。 咲陽と記憶を共有していて彼女に成り代わり生活をし始めた白夜は、椿と夫婦になるために咲陽の身体を手に入れたと言います。 果たして白夜のその発言の真意とは? 白夜に奪われた身体に咲陽を戻す方法はあるのか? そして全てが始まる前、物語冒頭に咲陽が発した言葉の意味とは? 謎が謎を呼び、執着が運命を狂わせる恋物語です。 1巻まで読了秘密法人デスメイカー秘密法人デスメイカー 鰻田まあちstarstarstarstarstar_border寸々作者の発言を見るとあまり不本意ではない内容みたいだけど面白かった。思いついたネタを繋ぎ合わせた感があるっちゃあるが、このしょうもなさが好き。個人的に最近のヒット作まどわせないで矢守くん いのぐちしなstarstarstarstarstarNano矢守くん!!!!待って!!!!!!ってなります。まさにタイトル通り惑わせてくる…彼は無意識なのかもしれないけど…困る!! 森くんが夏休み明け髪切ってイメチェンしたら後ろの席の矢守くんも髪伸ばしてスカート履いてきて!!??となる話。あっつい夏で汗かいて頬上気させてる矢守くん、破壊力がすごい。森くんも森くんでかっこよくなっちゃってしかも超優しくてモテてるし!そんで絵が超かわいい。好き。 まだ始まったばかりで最新3話なんで余裕で追いつけます!しかもヤンチャンwebで無料で読めちゃう!ぜひ!!おすすめです。 エスカレートしてほしい離婚飯 ~今日から使える合法毒レシピ~ 佐佐木あつし ゆきさくstarstarstarstarstar_border野愛実際こういうことやってる人いるのかなあ…こわいなあ…。 コミカルともガチとも判断がつかないストーリーと絶妙に古くさくてレディコミっぽい絵柄がぴったり合いすぎて、こわいしモヤモヤするけど癖になる面白さ。 読切だけど合法毒レシピのバリエーションが気になるので、これからエスカレートしていく様を連載で見たい! 連載で人気になれば誰かレシピの再現をするヤバい人が出てきちゃうだろうな…。たのし〜たのしいまちがいさがし ショルダー肩美名無しこんなまちがい探し、初めて!あのオチ、どういうこと!?しーウィーク~彼女とボクの1週間~ ショルダー肩美名無し最後のページの1ページ前までは予想できたけど、最後のあれはどう捉えればいいんだ…?
先日新たに「比嘉姉妹」としてカドコミでの連載も始まった『ぼぎわんが、来る』に端を発し映画化もされた「比嘉姉妹シリーズ」の澤村伊智さんによる小説を原作として、『十五魔女の最後の旅』や『レインコートキッズ』、また『宇宙よりも遠い場所』のコミカライズも担当した宵町めめさんが漫画を担当する作品です。 本作は、面白ければ何でもありのエンタメWebマガジン「アウターQ」でライターとして活動する駆け出しライターの湾澤陸男(わんざわりくお)が主人公。「新人ライターが食わず嫌いを克服する」シリーズを書き始めて3ヶ月経った彼が、新たにさまざまなネタを追っていく物語です。 私は原作は未読なのですが、あらゆることをテーマにすることができるこの設定がまず良いなと思いました。これが探偵などであれば、行く先々で事件が起きる体質が必要になります。しかし、Webライターなら自らさまざまなところに能動的に飛び込んでいける、しかもネタのためにどんな場所にでも行く必然性もある。如何ようにでもお話を膨らませることができて、各エピソードごとに違った味わいを生みながら楽しませることも可能で何とも美味しいなと。 Case.1の「笑う露死獣」では、都市伝説の正体に迫っていくことになるのですが、暗号を次々と解読していって真相に迫っていく展開にワクワクしました。読者も解読に挑戦できるようになっているのが面白いです。また、明かされる真実にも心動かされました。 そうかと思えば、Case.2の「歌うハンバーガー」ではまた違ったテイストで魅せてくれます。ナイフとフォークで食べる大きくて美味しいハンバーガーが食べたくなりました。綾辻行人さんにも絶賛されたホラーエンターテインメントの名手としての魅力が、本作にも溢れています。 一見カタギに見えないものの中身はとても良い人な編集長の八坂さんや、先輩ライターで顔も性格も良いものの会話においては指示代名詞連発でちょっと残念さを醸し出す井手さんなど脇を固めるキャラたちも魅力的です。陸男を初め、宵町めめさんのかわいくも少し影が見え隠れする画風とも絶妙にマッチしていると感じます。 個人的に特筆すべきはCase.3の「飛ぶストーカーと叫ぶアイドル」に登場する篠原亞叉梨さん。良き黒髪ロングストレートキャラです。ファンのことを「衆生」と呼称し、浄化・昇天させ極楽浄土へ送る仏教系アイドルグループ「ぱ☆GO!陀」、推せます。金剛杵型のペンライトとか振りたいですね。 今後もバラエティ豊かな調査対象に、いろいろな感情の揺さぶられ方をしそうで楽しみです。ホラー、ミステリー、オカルトなどが好きな方にお薦めです。