WEBコミック Beat’sの感想・レビュー5件この香草は貴女のためにおいしいかおり ウオズミアミあうしぃ@カワイイマンガ本作は二人の女性が、恋人として同棲する日々の物語。場所は訛りからして、博多とかだろうか? レズビアンとバイセクシャルのカップルの物語は、時にそれぞれが抱える葛藤を丁寧に描く。また隣人男性がレズビアンを知る話も、真っ当な人柄のおかげで嫌な気分にならない。 二人を結びつけるのは、片方が凝っているスパイス&ハーブ料理。レシピもスパイスの効能も詳しく、使ってみたくなる。 スパイスやハーブを使ってやろうとしている事は、相手を思う事。今どんな気分?疲れているかな……?という思い遣りは、スパイス&ハーブの効能を何倍にも増幅させるようだ。 元気すぎてウザく感じる時もあるけど、その優しさを手放せなくなる片割れが、だんだん素直になる様子をニコニコ眺めていたい。そんな作品だ。盆栽の世界をポップに紹介雨天の盆栽 つるかめ名無しマンバ読書会の配信で紹介されていて気になって読んでました。 まず絵がとっても素敵です!毎話クライマックスになる場面で現実の描写からパッと離れるようなイメージカットが挟まれるのですが、これがすごく印象的で引き込まれます。 ストーリーも真面目一辺倒でなく、結構パロディギャグが挟まれたり、適度にユルイのも好みでした。盆栽って勝手に小難しくてお金の掛かりそうな高尚な趣味だと思っていたのですが、この漫画を読むと意外とお手軽に入門できそうという印象に。 盆栽、ちょっと始めてみようかなと思えるきっかけがたっぷり詰まってました。植木屋さん行ってみます!以下一巻の感想。 テ…魔探偵ロキRAGNAROK~新世界の神々~ 木下さくらむぎちゃ以下一巻の感想。 ティーンの頃大好きだった作品で続きが出てたことは知っていたけどなんとなく読んでなくて、思い出して読んでみた。初期の頃を再びなぞるような展開は神話の再現性を象徴してるのかな?と思ってみたり。 絵がかわいくて相変わらずキャラクター達も魅力的だけど作者自身に漫画を描くことの根気や力がないのかなと思ってしまったりする箇所も。続きを読むかは微妙…。神と鬼の不思議なコンビもののべ古書店怪奇譚 紺吉さいろく大正ぐらいの時代背景だろうか。 先日ハマった「絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男」の著者さんの他の作品はないものかと思ったらずいぶんと毛色が違う素敵な作品が連載中(たぶん)で、一気に最新巻まで読み終わった。 絵もキレイだけどキレイすぎず何処か味があり、ストーリーはよく練られていてまるでジャンプの王道のような展開ではあるものの少年向けではない描写も多く…と思ったけど「鬼滅の刃」もよく考えたら少年向けじゃなさそうなのになと思ってしまった。 世の中は進んで化けているのだなーと1人納得しました。 面白いのでぜひ。 思ってたのと違う!なハチャメチャコメディ林檎と薔薇と吸血鬼(仮) 新谷シンヤsogor25表紙からもコメディ作品だということは何となく感じ取れるが、実際に中身を読むと表紙の印象からは若干異なる印象を受ける。 舞台は中近世のような雰囲気の架空の世界。コメディ7日と思いきやしっかり雰囲気のある世界観なのでちょっと身構えてしまう。まぁすぐにその身構えは無駄だったと気付かされるのだが。 主人公は喫茶店の看板娘のアリカ。彼女が迷子の弟を探しに立ち入り禁止の森に入り、そこで吸血鬼を名乗る男・ディーヴォと出会うところから物語が始まるのだが、ここでちょっと変わった設定が2つ。 ①ディーヴォはどうやら記憶喪失で、「自分が吸血鬼だ」ということ以外覚えてないらしい。そして記憶喪失のせいなのか、ニンニクを普通に食べたり、鏡で自分の姿を確認したり、天然で吸血鬼の禁忌を踏み抜いていく。 こう見ると、創作物としての吸血鬼をメタ的に扱ったコメディにも見える。が、次の2つ目の設定が問題。 ②主人公のアリカは吸血鬼という存在がめっちゃ好き。 どれくらい好きかというと、自分がモデルがヒロインで吸血鬼と恋する自作小説を書いて本棚の後ろに隠してるくらい。ちなみに一応この世界でも吸血鬼は架空の存在と考えられているらしい。 そんなアリカなのでディーヴォと出会った時の興奮は想像に難くない。しかしながらディーヴォは夢見ていた吸血鬼とはかけ離れていて… つまりこの作品、現代に無理やり照らし合わせると、「夢小説を書くくらい好きだった推しが目の前に現れたが、推しが想像と全然違って残念な感じだった」という作品なのです! (個人の解釈です) そして推しが残念だったと知ったアリカがはディーヴォを自分の理想の吸血鬼へと仕立て上げようと突き進み、どんどんハチャメチャな方向へと進んでゆく、という果てしなく業の深い作品でもあるのです…。 1巻まで読了。
本作は二人の女性が、恋人として同棲する日々の物語。場所は訛りからして、博多とかだろうか? レズビアンとバイセクシャルのカップルの物語は、時にそれぞれが抱える葛藤を丁寧に描く。また隣人男性がレズビアンを知る話も、真っ当な人柄のおかげで嫌な気分にならない。 二人を結びつけるのは、片方が凝っているスパイス&ハーブ料理。レシピもスパイスの効能も詳しく、使ってみたくなる。 スパイスやハーブを使ってやろうとしている事は、相手を思う事。今どんな気分?疲れているかな……?という思い遣りは、スパイス&ハーブの効能を何倍にも増幅させるようだ。 元気すぎてウザく感じる時もあるけど、その優しさを手放せなくなる片割れが、だんだん素直になる様子をニコニコ眺めていたい。そんな作品だ。