えすえぬえすからはじまるこんがいれんあいあなたのこえがききたい
あらすじ
20歳で結婚、ふたりの娘を出産し、専業主婦として愛する家族を支えるミヤコ。はたから見ると絵に描いたような幸せな生活だが、夫とは長らく“セックスレス”だった。常に不機嫌な夫の顔色を伺いながら日々をやりすごすミヤコは、結婚記念日に夫を振り向かせようと一大決心するもあえなく大失敗。女としての自信を喪失した彼女に手をさし伸ばしたのは、SNSで知り合った顔も名前も知らない“彼”だった――。
おとずれなーすせいしんかほうもんかんごとこころのきろく
あらすじ
さまざまな「こころの病」を抱える患者たちの自宅を訪問する、看護師がいるのを知っていますか?在宅で自分らしい生活を……患者やその家族たちの生活を手助けする精神科訪問看護の世界を描いた注目作!
すぴりっとかるてびょういんないめっせんじゃーりかこのしんれいこうさつ
あらすじ
「院内メッセンジャー」それは病院内の医師や看護師から渡される書類や物品を、別の棟の指定先にお届けする院内宅配便的な職業。梨香子はこの職に就いている。仕事終わりの楽しみはビールとブログ。最初は半信半疑で病院内で遭遇した霊現象をブログに書いていたが、読者の反応や霊の想いを考察していくうちに価値観が変わり――。霊からのメッセージとその尊厳が心を揺さぶる病院心霊ストーリー!
この作品の主人公は、病院内ではなく実際に患者さんの家を訪れて看護を行う "訪問看護師"として働いている小林さんという女性です。 元々は病院の精神科で働いていた小林さんですが、病院でのある経験を経て、「もっと患者さんに寄り添いたい」という思いから訪問看護師として働き始めました。 この作品はそんな小林さんが様々な患者さんやその家族と向き合っていく様子を描く作品です。 精神科が舞台ということで、作中には様々な疾患を抱える患者さんが登場します。 そして、患者さんの家を実際に訪問する"訪問看護"では、家族も含めた患者さんの"日常"に寄り添うことになります。 ただ仕事をこなすだけではなく、患者さんや家族の気持ちを想像し、その感情に向き合い続けていく、そんな小林さんの様子が描かれていきます。 精神科ということもあり辛い描写や内容も含まれていますが、絵のタッチが柔らかく作品全体に温かい雰囲気があり、だからこそ心に響く物語になっています。 単行本のナンバリングはされていませんが、連載誌のcomicタントではまだ連載が続いているようなので、引き続き応援していきたい作品です。