デジタルマーガレットの感想・レビュー6件誰かを想うことができる日々のありがたみ。この恋は世界でいちばん美しい雨 宇山佳佑 碧井ハルstarstarstarstarstarPom すごく感動的な話だった〜 中盤くらいから、涙腺が緩む緩む。 もう、誠と日菜が織りなす真っ直ぐな純愛に久しぶりに心打たれました。 死亡した誠と日菜が、ライフシェアリングして現世に戻った後、その時思った気持ちとは裏腹に出てくる自らの、生きることに対する欲望。 残酷だったし、人間ってものが現れていたなぁ。。 だけど最後には、やっぱりあの結末になるんだと。。 切ないし悲しいけど暖かい気持ちになる。誰かを想えることって当たり前じゃないんだな、雨が降るって良いな〜と思える素敵な作品でした。知的財産について学べる物語 #1巻応援それってパクリじゃないですか? 新米知的財産部員のお仕事 臼井ともみ U35 奥乃桜子兎来栄寿KONAMIがウマ娘を訴えたことが話題になっている昨今。 とりわけゲーム会社は非常に微に入り細に入り様々な特許を握っているので、様々な理由からやっていないだけでその気になればいくらでも訴訟はできると聞きます。ただ大きな会社ほどお互い様なところもあるので、任天堂とコロプラの時のようなあまりに酷いことがない限りはそこまで大きな訴訟には至らないケースが多い、という中で今回の件は久々に大きいのが来たなと思います。 個人的にはメタルギアシリーズやゴエモンシリーズなど好きだったこともありKONAMIに思う所は多々ありますが、法的にはKONAMIの所作は正当なもので後は専門家の判断を仰ぐことになるでしょう。 本作は、そんな知的財産の難しい扱いを描いた小説を原作とするコミカライズです。面白く、ためになる作品です。 知的財産部、通称「知財部」に主人公・藤崎が製品開発部から異動となり、弁理士の北脇と衝突しながらも「侵害予防調査」など今までとは異なる仕事に向き合っていく姿が描かれていきます。 第2話冒頭で描かれる、会社の人間の特許出願に対する腰の重さや古い認識は、現実にも多くの企業に存在するところでしょう。 白い恋人のパロディである面白い恋人はどういう立ち位置や解釈になるのか。 自分が描いたキャラクターの権利を他人に主張された時どうすれば良いのか。 契約書を読みこまずに一方的に被害者意識を持ってSNSで自社を叩くインフルエンサーにどう対処していくべきなのか。 現実にも類型がたくさんあるであろうケースを通して、合理性だけでは立ち行かない人間を相手にした時の難しい判断を迫られるビジネスの姿が描かれていきます。 マンガを担当する臼井ともみさんの絵の良さもあって、原作の面白さを減じることなくマンガとしての魅力を生み出しています。 楽しみも、学びもある良い作品です。兄の罪を「自らの罪」として背負ってしまった少女の物語 #1巻応援私の兄は人を殺めました みずもsogor255年前の秋、当時小学生だったわかなの生活は兄の冬真が「同級生を殺害する」という事件を起こしたために一変してしまいます。 "殺人者の家族"ということを隠すため両親は離婚し、わかなは苗字を母方の姓に変え、父親とは離れて暮らしていました。 高校生になった現在、周囲に兄の殺人のことを知っている人はいませんが、それでも事件のせいでわかなは周囲の人と関わることを諦めてしまい、その結果、学校でいじめられてもそれを受け入れてしまっています。 そんなある日いつものように同級生にいじめられていたところを、真歩という女の子に助けられたところから物語が始まります。 この作品、心を閉ざしていた主人公の若菜がひとつの出会いによって変わっていくという少女漫画に近い設定の物語ではありますが、その若菜が心を閉ざした理由が兄の殺人というかなりヘビーな内容になっています。 自分が原因ではないからこそ一度かかってしまった枷は簡単には外れず、さらに一度事件として報道されてしまった以上、いつ何時事件を知っている人物画目の前に現れるかも分からないという恐怖も存在します。 そんな彼女と真歩が出会うことで少しだけわかなの心境に変化が現れます。 ただし その変化というのが良い面だけではなく、ある事実が判明することによりまほとの出会いすらも若菜を苦しめる遠因となってしまいます。 達人の加害者と言うのがテーマの作品なので読んでいて楽しい気分になる作品ではないですが、真歩との出会いで少しだけ変わり始めた若菜の人生が今後どうなっていくのかというのを見守っていきたい、そんな作品です。 1巻まで読了 これはどっちで読んだら良いんだ…いやもうどっちでもいい!!!!【合本版】一ノ瀬くんは興奮できない 小夏む性別逆転ものは多々あれどだいたいどっちかで終わるしどっちかでカップルになって落ち着くんですよね。 これは…これはどっちだーー!!!!! 最初少女漫画として読んでました。 当然性別の問題になるとどちらを「選択」するのかみんなにバレたらどうしようという「秘密」をもっていてオイシイ展開になるんですけど…。 もう後半どっちでも良いんじゃないか、と!!もう性別なんてどっちでも良いんじゃないかと!弱い部分を見せ合えて、情けない部分を晒せて、互いの価値を肯定しあえば性別なんてものはどうでも良いんですよ! っていうことだと思います! 興奮してくれ一ノ瀬くん!【合本版】一ノ瀬くんは興奮できない 小夏ポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。美しい!着物ミステリー下鴨アンティーク アリスと紫式部 込由野しほ 白川紺子 御山ひわ名無し京都を舞台にした、亡くなった祖母のアンティーク着物にまつわるお話。原作は未読ですが、着物のモチーフが持つ古典や歴史に関係する意味や、そこに込められた持ち主の想いが紐解かれていくのは、なるほどなーと感心するし、面白かったです。着物の柄はもちろん、鹿乃たちが住む洋館の外観やインテリアなども丁寧に描かれていて背景も綺麗で、目で見て楽しめました。
すごく感動的な話だった〜 中盤くらいから、涙腺が緩む緩む。 もう、誠と日菜が織りなす真っ直ぐな純愛に久しぶりに心打たれました。 死亡した誠と日菜が、ライフシェアリングして現世に戻った後、その時思った気持ちとは裏腹に出てくる自らの、生きることに対する欲望。 残酷だったし、人間ってものが現れていたなぁ。。 だけど最後には、やっぱりあの結末になるんだと。。 切ないし悲しいけど暖かい気持ちになる。誰かを想えることって当たり前じゃないんだな、雨が降るって良いな〜と思える素敵な作品でした。