ひとひとがみ日々
人の姿をした神と物の怪。その不思議日常譚 時は現代。ミツカド山の麓のある廃村に暮らす者たちがいた。彼らはすべて神―― そう、人の姿をした神だった。その神たちに売る品物を背負ってやってくる物の怪もいれば森の中でうごめく怪しい物の怪もいる。菊の神、大石の神、蔵の神、屋根の神、大杉の神…… 人の体を持つ神たちと、闇にうごめく物の怪たちの仄暗くも優しい日々の物語、開幕。
異性と上手く関われない悩める者達の物語 女子高に赴任することになった教師・筧皇清。彼には女性と上手く関わることが出来ない“事情”があり…。受け持つクラスの生徒で怪我をし入院していた学校の“王子様”蛭間聖が退院し、二人が出会ったことで筧の教師生活は大きく変わっていき…。出会わなければ壊れなかった―― これは悩める者達によるたちによるノットラブストーリー。
オヤジとにゃん吉
(元)最強極道VS(ふわふわ)野良猫!! 1人寂しく余生を過ごしていた元極道・松方久秀…そんな彼の家に現れたのは、1匹の野良猫!! 独り身で寂しい彼の日常が、ふわふわ色鮮やかになっていく――! 野良猫(にゃん吉)のまんまるフォルムは猫好き必見! そして...堅物なオヤジが、猫に翻弄される姿はまさに至極!!ドタバタふわふわコメディー第1巻です!
アイツノカノジョ
気になるあの娘は、“親友の”彼女。始まりの季節、春。主人公・リクの家を訪れた美少女・雫は「いいよ、何しても。」と、リクを誘う。しかし雫は、“親友(アイツ)の彼女”。高校最後の1年間、危険過ぎる恋が幕を開ける――…
漫画でリアル脱出ゲーム、しませんか? 「リアル脱出ゲーム」のSCRAP(スクラップ)監修!! 超本格・謎解きラブコメ 第1巻!! 清楚、純潔、物静か。そんなクラスの少女・綴野さんは―― 大の“脱出ゲーム”オタク(というより変態)だった!! 「何事も考えすぎる」少年・常深くんを巻き込んで、脱出ゲームがはじまる!! ★本作では、毎回謎(問題)が出題されます。読者のみなさんも、ご一緒に謎解きしながらお楽しみください!
両片想いの幼なじみ、恋のゲーム開始! 両片想いの幼なじみ。終わらせるための恋のゲームを始めよう。幼なじみの、その先へ―― くだらないはずの遊びに、二人はありったけの想いを乗せる。『りぶねす』『ネクロマンス』の堂本裕貴最新作!! 近づくほど好きになる。近づくほど言えなくなる。素直になれない二人を繋ぐのは… 子供の頃から始めた『愛してるゲーム』。“照れたら負け”の子供じみたゲームに青い気持ちを精一杯詰め込んで、負けられない戦いが今、始まる。
おとこのこ妻
奥さまの名前はユキ。そしてダンナさまの名前はコウ。ごく普通の二人はごく普通の恋をし、ごく普通の結婚生活を送っております。でも、ただ一つだけ違っていたのは… 奥さまは「おとこのこ」なのです。
ジンメン
転校で七年ぶりに故郷へ戻ってきた動物好きの主人公・神宮マサト。幼馴染みの女子高生・ヒトミをデートに誘い、訪れた動物園で二人は人間の顔が付いた動物に突如襲われてしまう… 逃げ惑うマサトとヒトミ。しかし、それは彼らが思いがけない世界に放り出される序章に過ぎなかった――――!! 動物が人類に反旗を翻す戦慄のアニマル・パニック・ホラー、堂々開園。
【自分の死を想像したことはあるか?】 富士の火口から突如として現れた、正体不明の怪獣「ボルカルス」。全身から溶岩を噴出し、進化と成長を続けながら進路を焦土と化す無慈悲な巨体が、首都東京に―――― 主人公の一ノ瀬一路は、夢に破れ意味の無い日々を送っている39歳独身男性。同級生の結婚式に参加し、帰り道に幼馴染みの藍田かなたと偶然の再開を果たすも、理解不能なことを言われ事態は急変していく… 大人気最強怪獣ボードゲームのコミカライズ、爆誕!
『SHAMAN KING FAUST8 永遠のエリザ』、『歌舞伎町ブルーフィルムの花嫁』、『箱庭遊戯』などの田中文さんが新たに描く、現代文学的な作品。 とある過去の事情により女性との関わり合いに困難を抱える男性教師・筧皇清が、女子校に赴任することになってしまうところからこの不穏な物語は幕を開けます。 もうひとりの主人公は、表では成績優秀かつフェンシング選手としても全国有数で学園の王子様として大人気でありがら心の中には深い闇を抱えている蛭間聖。聖はとある理由により担任の皇清のことを見初め、距離を縮めようとしてきます。彼女との出逢いが、皇清の運命を大きく歪めていきます。 人間のフリをすることはできても、本当の意味で人間にはなれず、人間とは繋がれず、人と人との間で存在できる人間としてはこの世界にいられない。形は違えど、行為に倫理的な問題はあれど、そんな孤独に共感する人は少なからずいることでしょう。誰にも理解されない感情を理解してもらえる……かもしれない。それは、儚い希望、あるいは思い込みであったとしても依存するに十分な理由たり得ます。 また、皇清は聖のアプローチに困惑しながらも、一方で園芸部の顧問に就任して蛇田と作業をする時間は想像だにしていなかった得難い安寧を得るという対照があるのもこの作品を面白くしているポイントです。 白と黒のコントラストがパキッと利いている田中文さんの綺麗な絵も、この光と影のある物語にぴったり合っています。 "人間"を描いてるなぁとしみじみ思う内容、また「卯の花腐し」や「犯文乱理」といったサブタイトルの語彙や作中の隠喩なども含めた全体の雰囲気などから、陰鬱な文学が好きな人にも親和性があると感じる作品です。