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逃げる夏
クチコミなし
家が華道・新華流の家元の千早。父が亡くなってからは、義理の母と2人で暮らしている。だけど千早は、父が死ぬ直前にあわてて入籍したような義母と仲良くなれないでいた。ある日、千早は父の遺言だからと、ほかの流派の息子と強引に見合いをさせられそうになる。新華流を存続させるためだと頼んでくる義母にがまんできず、家をとびだしてしまう千早。独りぼっちになった千早は、以前から憧れていたサッカー部の森崎君にばったり出会い、1人暮らしをしている彼のアパートに転がりこむことに。さらに森崎君に告白までされて、念願の両思いになったはずだったのだが…!? ●収録作品 逃げる夏 / きっとね! / エンジェル タッチ / 始まりのGOAL
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家が華道・新華流の家元の千早。父が亡くなってからは、義理の母と2人で暮らしている。だけど千早は、父が死ぬ直前にあわてて入籍したような義母と仲良くなれないでいた。ある日、千早は父の遺言だからと、ほかの流派の息子と強引に見合いをさせられそうになる。新華流を存続させるためだと頼んでくる義母にがまんできず、家をとびだしてしまう千早。独りぼっちになった千早は、以前から憧れていたサッカー部の森崎君にばったり出会い、1人暮らしをしている彼のアパートに転がりこむことに。さらに森崎君に告白までされて、念願の両思いになったはずだったのだが…!? ●収録作品 逃げる夏 / きっとね! / エンジェル タッチ / 始まりのGOAL
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専門学校いけばな芸術コースの学生達は、2年間でそれぞれ、花に関する職を見つけて羽ばたいていく。そんな中、頑張り屋の南侑生だけは、何かに迷っていた。彼女の進む道とは……? ----- 全3巻のうち2巻を使って、クラスの面々が躓き、悩み、それでも前を向いて、花を生けることと進路に取り組んでいく、群像劇が繰り広げられる。 専門学校や大学に通ったことのある人なら、クラスメイトの描写は、こんな適当な奴もいたなぁ、などとリアルに感じられるだろう。 花の仕事のリアルも描かれて面白く、立ち向かう生徒達の、元気でわちゃわちゃした雰囲気で進行していく1、2巻。 3巻になり、南が皆とは違う進路を選ぶと、次第に雰囲気が変わる。 人に道を示し、体現してみせる立場を目指す南。いつもドタバタしていた彼女が、次第に迷いを捨て、凛とした雰囲気を醸し出すようになると、途端に画面が引き締まる。 更に高め合う存在に出会うと、交わす言葉の志の高さと共に、見開きがぐんぐん詩的になっていく。 感性はあれど不器用な人が、人より少し遠回りでも、確かな「道」を歩き出すまでを紡いでいくこの作品。 特に3巻は、見開きが平安絵巻のように流麗!その美しさは連載中(2019年現在)の『夜明けの図書館』でも健在!