ピエロマンガの感想・レビュー6件予測不能な怒涛の展開ピエロマン 本田真吾 高橋伸輔starstarstarstarstar_border六文銭主人公は漫画家で、自身の漫画に登場させている「ピエロマン」に、そっくりなピエロに襲われるという話。 漫画の「ピエロマン」自体は映画化が決まるなど人気を博し、またそのヒットまでに主人公は漫画家として長く苦労しているのも背景にある感じ。 とにかく、予測不可能な展開が面白い。 ピエロマンの正体を追う展開なのですが、怪しい人がゴロゴロいる。 アシスタントとか、担当編集、同期の漫画家とか、大体身近な存在が一般的ですよね? そこに、犯人と思われた人物が、次々にピエロマンとして出てくるんですが、彼らはただ本物のピエロマンにたぶらかされただけの、偽物だったりするわけです。 ピエロマンではないか?と疑われた人物は、逆に本物に襲われたりもする。 「たぶんこうだろ?」的な予測を裏切られるわけです。 まだ3巻なので全容がでておりませんが、1巻からずっとこの調子で、怪しいと思った人物が次の瞬間違ったりなど飽きさせない、こちらの予測を裏切ってくる展開がスゴイんです。 逆に想像力をかきたてられます。 まだまだ、主人公自身も過去に何かありそうですが、ピエロマンの正体あわせて恨まれる理由が少しずつわかってくるのかと思うと続きが楽しみな作品です。 「ピエロマン」感想ピエロマン 本田真吾 高橋伸輔ニーナ1巻読了。〝ピエロマン〟という自ら産み出したキャラクターに何故か襲われる漫画家が主人公。えげつない展開が次々起こるわりに、不思議とそこまで怖くはなくサクサク話が進むので、あっという間に読み終わった。…にしてもピエロマン、腹筋バキバキなの好きだわ(笑)大久保篤の原石時代B壱 大久保篤ピサ朗ソウルイーター以降はヒットを出している大久保篤の初連載、スタイリッシュな能力バトルと言語センスに、幻想的で奇怪な背景等、後の作品でも見られる作家性は既に確立している。 連載時は結構楽しんでいたのだが、幻想的で奇怪な背景は見難さを感じる事も有ったり、言語センスが突き抜けすぎてわかりにくかったり、まだまだ新人ということなのだろうけど、後半、「恐怖工場編」からはとんでもない作品になっている。 極悪非道を優しく歌い上げるような詩的センス、激しくもクールでだらしないアクション、それまでの見難さ、分かり難さは一気にむしろ美しさすら感じる独特の境地に至り、明らかに「開花」した。 もっともこの頃には既に打ち切りが決まっていたのか、間もなく打ち切りを食らったのだが、その後ドラマCDを出したりこの作品も一定の人気は得ているようだ。 作者自身は以後ソウルイーター、炎炎ノ消防隊とヒットするが、この作品の頃程のごちゃごちゃ感は鳴りを潜めていて、研磨され輝きを増しているのは間違いないのだが、この作品の帯びている原石故の輝きは無くとも、巨大な岩のような存在感は失われているようで、同じ作者でありながら作風的にはむしろ独特な作品になっている。 間違いなく大久保節は存在しつつも、ソウルイーター以後に比べるとお勧めしにくい部分も有るが、ファンなら読んで欲しい作品。クレイジーピエロは怒りと憎しみそのものクレイジーピエロ 高橋葉介かつて高橋葉介を読んだ者(といってもごく一部だが)クレイジーピエロには最近よく見られる「むしゃくしゃするから誰でも」といった「理不尽」は無い。クレイジーピエロは怒りと憎しみそのものではないかとも思ったりもする。だから自身の行動がもたらす結果といったものには無頓着なのだろう。 クレイジーピエロの生みの親でありかつ一時的に封じ込めた老婆の元を去る際、実際の漫画では無言であるが、自分はこんなセリフを妄想したりした。 「俺達の仲間にピストルの弾を歯で受け止める記述が得意なシルバーがいたよな。彼は面白半分に口にピストルを突っ込まれて殺された。『奴は運が悪かった』なのか。『戦時中だったから仕方が無い』のか。殺されても構わない人間だったのか。」 クレイジーピエロとしか言えないクレイジーピエロ 高橋葉介マンガトリツカレ男内容はまさに「クレイジーピエロ」としか言えない内容 「クレイジーピエロ」「クレイジーピエロ 殺人サーカス」「クレイジーピエロの伝説」の3作で成り立っている 勧善懲悪のとか問題の解決とか道理など全くなく、「クレイジーピエロ」があらゆる方法で殺戮をくりかえす。問題を大きくしてより大きな破壊より多くの死をもたらしているだけで救いもほとんどない。あまりにもやばくて敵が発狂するシーンまである このセリフが内容の全てを表していると思う 「俺はクレイジーだからな、そんな道理はわかりゃしないのさ」 併録されている「義眼物語」「顔がない」も素晴らしいのでぜひ読んで欲しい 映画のCMで知った仮面病棟 知念実希人 NICOMICHIHIRO名無し最近、テレビCMでウザいくらい流れまくってますよね…。正直、映像からは安っぽい印象を受けていたのですが、コミカライズ版の1話を読んでみたところ、絵がかなり綺麗で良い感じ。まだ1巻時点では続きが気になってしまうので、続刊が出たら買いたいと思います。
主人公は漫画家で、自身の漫画に登場させている「ピエロマン」に、そっくりなピエロに襲われるという話。 漫画の「ピエロマン」自体は映画化が決まるなど人気を博し、またそのヒットまでに主人公は漫画家として長く苦労しているのも背景にある感じ。 とにかく、予測不可能な展開が面白い。 ピエロマンの正体を追う展開なのですが、怪しい人がゴロゴロいる。 アシスタントとか、担当編集、同期の漫画家とか、大体身近な存在が一般的ですよね? そこに、犯人と思われた人物が、次々にピエロマンとして出てくるんですが、彼らはただ本物のピエロマンにたぶらかされただけの、偽物だったりするわけです。 ピエロマンではないか?と疑われた人物は、逆に本物に襲われたりもする。 「たぶんこうだろ?」的な予測を裏切られるわけです。 まだ3巻なので全容がでておりませんが、1巻からずっとこの調子で、怪しいと思った人物が次の瞬間違ったりなど飽きさせない、こちらの予測を裏切ってくる展開がスゴイんです。 逆に想像力をかきたてられます。 まだまだ、主人公自身も過去に何かありそうですが、ピエロマンの正体あわせて恨まれる理由が少しずつわかってくるのかと思うと続きが楽しみな作品です。