【読んだ時期】2000年前後(その時点でも古い物だったかも)
【読んだ媒体】オリジナル単話を集合したアンソロジー。雑誌ではなかった
【ジャンル】 SF・エログロ

【覚えているシーン】(内容自体はかなり詳細に記憶しています)
・20ページ程度の単話
・全体として「人類によく似た動物(以下、仮に“亜人”)の生殖を中心とした生態」をナレーションが解説するという体
・女はエルフ、男はゴブリン、とも取れる見た目の亜人が、男女別れて争いながらも存続していく姿。「自然界は厳しいですが、うまく出来ていますね」とまとめるような空気感

①亜人のメスは皆かわいい。石器時代並の文明をメスだけで平和に営んでいる。
②そこに亜人の醜いオスが登場。見た目はゴブリンのよう。亜人のオスは皆全て理性がなく、性欲に狂っている。抵抗するメスに襲いかかり、レイプする。一般的な繁殖行為としての例示。
③美しく身体的に発達したメスの戦士たちが登場し、オスを殺害。この種族では成長したオスとメスとでは争いにしかならない。また、通常、戦士にまでなったメスにオスは全く歯が立たない。オスは群れの隙きをついてメスを襲い、メス戦士からは必死に逃げる。
④「しかし例外も起こります」と。オスの中には定期的に異常発達した個体が現れる。数倍の体躯から巨人のような姿。顔は目の大きな赤ん坊のようで、明らかに異質。頭より太い首、などなど筋肉増強剤がオーバードーズしているかのよう。
⑤オス巨人がメスたちに襲いかかる。メス戦士たちを次々に殺害。怪獣と人間のように勝負になっていない。取り巻きのオスを巻き込んでいても、巨人は気にしない。
⑥オス巨人には勝手に取り巻きになっているオスたちがいる。おこぼれを拾うように、混乱に乗じてメスに襲いかかる。中にはすでに死んでいるメスを犯す姿まで。
⑦オス巨人は巨人サイズの男根でメスを犯しながら、片手間に他のメスを掴んで「食べている」。捕食描写は作品内でこのオス巨人だけ。 あげく、最後には自分が犯していたメスを頭からパクり。
⑧オス巨人が去る。生き残りのメスたちはそれでも健気に生活を立て直す。妊娠しているメスもいるが、子供がメスかオスかはわからない。「赤ちゃんが愚かなオスでも優しい彼女たちは育てますが、成長して手に負えなくなれば、森に捨てざるをえません」
⑨赤ん坊でも既に醜いオスに優しい表情で母乳を与えるメス。「こうしてこの種族は命をつなげるのです」とか動物番組的なナレーションで〆。

【絵柄】かわいい系。コミカル寄りなほど。2000年頃当時でも「ちょっと古い絵柄だな」と感じた。

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