概要
手塚治虫がトキワ荘に住んでいたのは1953年初旬から1954年10月のわずか2年弱。同時期に、トキワ荘に住んでいたマンガ家は寺田ヒロオのみであり、この場所がのちにマンガ家の梁山泊と呼ばれるようになるなど、だれも予想しませんでした。それ故に、手塚は自らのトキワ荘時代のことを「トキワ荘前史」と呼びます。 今回は、このトキワ荘前史の時代に手塚が描いた作品やエピソードを直筆原稿などにより紹介するとともに、手塚が関西から東京へ進出するまでの流れや、トキワ荘から転居した後のトキワ荘のマンガ家たちとの交流など「トキワ荘と手塚治虫」に関することを、ご紹介いたします。