28歳のOL・萌子は、フリーターの祐也とつきあっていた。生来のお節介焼きということもあり、自分では何もできず世話が焼けるばかりの祐也の面倒を見ることに、言い知れぬ幸福と充足感を感じてしまうのだ。だがそんなとき、同じ会社のエリート社員・倉田から言い寄られ、最初は拒否っていたものの、そのあまりの猛アタックぶりについに根負けし、つきあいだす萌子。するとその社会人男性としてのすばらしさが祐也との大きすぎる落差を痛感させ、とうとう祐也と別れて倉田と結婚する決心をする。だが、いざ結婚してると、何事においても完璧すぎる倉田に、自分の存在意義が揺らいでしまうことを痛感する萌子…私なんかいなくてもいいんじゃないの? …しかし、実は倉田には愛人がいた。その事実と驚きの理由を知り、絶望のどん底に叩き落される萌子だったのだが…!? これぞダメンズ女の究極型!!
今年30歳になる独身OLの宏子(ひろこ)は、どうしても男性とつきあう気になれなかった。というよりも、過去のある忌まわしいトラウマが原因で、つきあうことができなかったのだ。それが起こったのは宏子が小6だった夏休みの夜――老いた実父の介護にかかりきりでまったく妻として相手をしてくれない母に業を煮やした父が、夜中に布団の中に忍んでくると、なんと実娘の宏子を犯したのだ。あまりにも痛々しい早すぎる処女喪失だった。それ以来、たびたび父は宏子に関係を強制するようになり、その恐怖と苦痛に耐えかねた宏子はとうとう母にそのことを訴えるのだが、母はまともにとりあってはくれなかった。その後、宏子が中2のときに父が交通事故で他界し、ようやく地獄の日々は終わりを告げたものの、宏子の心の中に容易には消し去れない、大人の男への嫌悪と拒絶反応が刻み込まれてしまった。私にはもう一生、誰かとつきあい愛し合うなんてことはできない…そうあきらめ絶望する宏子だったが、ある日、柏木悟(かしわぎ・さとる)というやさしい青年と出会い、心動かされるものを感じた彼女は、勇気を出して彼とつきあってみることにするのだが――…? (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-2~特集/ああ、虐待される私たち!」の内容と重複しています。ご注意ください)
中学教師の菊地涼子(きくち・りょうこ/24歳)は仕事熱心で、テニス部の顧問も精力的に務めるなど評判のよい先生だったが、夏休み明けのある日、可愛がっていた矢田耕平(やだ・こうへい)という生徒とその母親から、性的虐待の被害を訴えられ、学校を辞めざるを得ないはめに追い込まれてしまう。もちろん涼子にはまったく身に覚えがなかったが、誰も彼女の言い分に耳を傾けてはくれなかったのだ。学校を去る最後の日、もう一度自分の言い分を伝えようと矢田家を訪ねる涼子だったが、そこで母親から告げられたのは「沢村卓也」という初めて耳にする名前だった。その男性の存在が、どうやら今回涼子を見舞った事態に大きくかかわっているらしい。その昔、涼子が中1の頃、沢村卓也との間にとんでもない事件が起こったというのだが、涼子には当時の記憶がまったくなかった――…。(※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-2~特集/ああ、虐待される私たち!」の内容と重複しています。ご注意ください)
恋人・博之(ひろゆき)と結婚することを報告しに、ほぼ10年ぶりに実家を訪れた美奈子(みなこ)だったが、その相変わらずのひどい状況に絶句するばかり…元々横暴な父親の暴力支配に耐え切れず家を出たのだが、それは治まるどころか、2年前から父方の性悪な祖母が一緒に暮らし始めたことによってますますエスカレートし、父と祖母の二人でよってたかって美奈子の母を奴隷のようにこき使う始末だった。「このままじゃお母さんが危ない!」美奈子は大好きな母の身を案じ、博之と自分の家へ引き取ることを計画するのだが、一足遅く…美奈子が実家を再訪したときにはすでに母は日々の暴力と劣悪な体調不良によって亡くなっていた。実質、母を殺した父親と祖母に向けて、美奈子は怒りと復讐の炎を燃え立たせるのだった――…! (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-2~特集/ああ、虐待される私たち!」の内容と重複しています。ご注意ください)
高校で同じクラスの結子(ゆうこ)と和美(かずみ)は親友同士。結子は中学時代はいじめられっ子で、そのときのイヤな同級生がいない、今のこの遠くにある高校に進学したのだが、そこで出会った和美と妙に気が合い、あっという間に仲良くなったのだ。一方、和美はオカルト好きで心霊や呪いといったものを本気で信じている節があり、「人間、死んだら幽霊になって、この苦しい世の中から自由になれる」などと口走るような、ちょっとクセのある女子だった。でもまさか、結子が二人暮らしの母との関係がうまくいかず、やけになって一瞬自殺を考えたとき、そんな和美の死への願望とあいまって、本当に二人で一酸化炭素中毒死するべく、今や廃墟と化したアパートに忍び込むことになろうとは…二人の少女のばかげた妄想が、本物の悲劇になろうとしていた…。(※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-2~特集/ああ、虐待される私たち!」の内容と重複しています。ご注意ください)
主人公の夫・四郎丸太郎(しろうまる・たろう)はでっぷりと太り、およそカッコよさのかけらもない男だったが、娘の美久(みく)と三人家族、それなりに幸せな暮らしを送っていた。そんな中、太郎は二ヶ月間のタイ出張へと出かけるのだが、期間を終えて戻ってきた夫を見て主人公は度肝を抜かれてしまう。高温の気候や水が合わなかったことがあいまって体重が激減、別人のようにスッキリとやせ、チョーかっこいいルックスに変貌していたのだ! 当然、そのときは喜ぶ主人公だったが、かっこよくなった夫の性格が変わり、主人公をデブ呼ばわりし、女遊びにうつつを抜かすようになってくると、だんだんテンションが下がっていき…そしてとうとうハートをえぐられる決定的な一言を浴びせられたことによって、密かにある決意を固めるのだった…! (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-2~特集/ああ、虐待される私たち!」の内容と重複しています。ご注意ください)
アメリカ某市の日本料理店でウェイトレスとして働く沙都美(さとみ)・ウォーレンは、心身共に疲弊していた。夫のジャックは元は投資会社に勤め羽振りのいいときもあったのだが、2008年の大手証券会社経営破綻のあおりを受けて失職。それ以来、酒びたりなうえにギャンブルにうつつをぬかす無職のろくでなしになってしまったのだ。そんな夫と愛娘・エミリーを養う重い生活の負担を自身のか細い双肩に感じ、今日も深いため息をつく沙都美…。一日も早いジャックの立ち直りを願う日々だったが、事態は最悪の方向に進んでしまった。ジャックがエミリーに暴力をふるい虐待を問われ、さらには飲酒運転容疑で逮捕された挙句、警官に対する暴行容疑まで…! もうこんな夫と暮らしていくことは無理だ…離婚を決意する沙都美だったのだが――…!? (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-3~特集/女たちの修羅場」の内容と重複しています。ご注意ください)
夫・ジャックとは離婚したものの、両親共同での親権を拒否し、誘拐罪に問われながらも娘・エミリーとともに強引に日本へ帰国した沙都美(さとみ)。両親の住む実家に身を寄せ、エミリーの面倒をみてもらいながら職探しをしていたのだが、そんなある日、ついにジャックがエミリーを取り戻すべくやってくる。当然門前払いをくわす沙都美。ジャックは一旦は引き下がるものの、エミリーをなんとかして連れ出してアメリカ大使館に駆け込むという計画をもくろんでいた。沙都美は石川という警視庁のベテラン刑事の協力を得つつ、エミリーをジャックの魔手から守ろうとするのだが、業を煮やしたジャックはとうとう恐るべき実力行使に打って出てくるのだった――…!! (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-3~特集/女たちの修羅場」の内容と重複しています。ご注意ください)
文具会社に勤めるサラリーマン・佐々木高広(ささき・たかひろ)は驚愕し、悲しんだ。ある日突然、婚約者である牧原泉(まきはら・いずみ)からお腹の子を中絶したと告げられたからだ。「なぜ、おれの子を殺したんだ!?」問い詰める高広だったが、泉は答えず…。実はお腹の子の父親は高広ではなく、彼の父・佐々木宗高(むねたか)だったのだ! 宗高は佐々木総合病院院長として高名な地域の名士であり、政財界とも強固なつながりを持つ存在だったが、実はその本性は狂的なまでの野心家であり、己の優秀な血を継がせるべく、これはと思った女を無理やり犯し、子種を植え付けようとする悪魔のような男だった。その事実を知った高広は、産婦人科医である兄・高一郎(こういちろう)とともに宗高の横暴に立ち向かおうとするのだが――…!? (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-3~特集/女たちの修羅場」の内容と重複しています。ご注意ください)
食品会社に勤めるOLの飯田浩美(いいだ・ひろみ)は、同僚の野村果帆(のむら・かほ)のことをうっとうしく思っていた。フェロモン過剰だわ、仕事のミスを涙でかいくぐろうとするわ…ぶっちゃけ『オンナ』の部分がだだ洩れすぎるのだ。それは浩美のみならず社内の女性社員皆の総意でもあり、おのずと果帆はひとり浮いた存在となっていた。そんなある日、社内の有志数人で野外バーベキュー大会が催されるのだが、そこで浩美は果帆のさらに驚くべき『オンナ』の実情を知ることとなり、あぜんボ―ゼン…なんと彼女は社内周知の恋人のほかに、同僚や、さらに上司とも…なんと同じ職場の3人の男と同時に関係を持っていたのだ! そのことをあげつらい果帆をなじろうとする浩美だったが、彼女は彼女なりにやむにやまれぬ心情から複数の男たちに体を許していたことを知って……? (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-3~特集/女たちの修羅場」の内容と重複しています。ご注意ください)
あたし、奈津(なつ)。たっくんと結婚して、あれまさか?と思って生まれて初めて産婦人科に行って受診したら、めでたく妊娠してました。そのことをちょうどパチンコしてたたっくんに伝えて、「うれしい?」って聞いたら、「なんかまだ実感わかない」だって。男親なんてそんなもんなのかなー? …それどころか、あたしの体調おかまいなしにエッチを求めてくる始末。うむむ。「やめてよ」って拒絶したら、なんとたっくんったら……! 若い夫婦の心とカラダの機微を瑞々しいタッチで描く、センシティブ・カップルストーリーの決定版! (※本コンテンツは合冊版「スキャンダルまみれな女たちVol.5-3~特集/女たちの修羅場」の内容と重複しています。ご注意ください)