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「貴方様はこれから多くの女を犯し、命を奪い、この世界を蹂躙し、支配していくのです。まず手始めに……私を支配し、蹂躙してくださいませ」辺境の村に住む青年のもとを訪れた若き女は、淫魔の本性を現しそう囁いた。剣も使えず、魔術で敵を倒せるわけでもない。ただ、身体に流れる魔族の血の力は、女を犯し、屈服させ、魔物に堕とし支配する。これは、訪れた者を帰さない「人食いダンジョン」の主となった青年と、彼に人生を狂わされた女たちの物語。
「エリオット…私 あなたに会えてよかった また会えなくなっちゃうかもしれないけど…私のこと 忘れないでね」 情報収集のために水門都市エブラムを訪れたエリオットは、思い出の中の幼馴染みであり、子供の頃の唯一の友と再会する。敵対する者同士として……「人食いダンジョン」討伐軍の指揮官となった旧友オリヴィアを貴族社会の悪意と陰謀から助け出し、堕として、自分のものにすることを決意する！
「他人の人生を狂わせたのならば最後まで支配しよう……僕は既に魔物と化しているのかもしれない」ダンジョン討伐遠征軍の到着を前に訪れてきた女商人。その正体を暗殺ギルドからのスパイであると察したエリオットはこれを利用して情報を集め、トラップを仕掛けてゆく。遠征軍を撃退し、指揮官であり旧友のオリヴィアを暗殺から守りつつ、黒幕を引きずり出すために――ダンジョンマスターの叡智が試される！
「恐怖 呪詛 悔恨 そして快感 あぁ 好きなだけ呪え お前を殺すのは僕だ」壊滅した聖堂騎士オリヴィアのダンジョン討伐遠征軍。暗殺ギルドの頭目である魔人アラクネは標的オリヴィアに牙を剥く。一方、謀略戦に徹していたダンジョンの主エリオットはオリヴィア救出のため、ついにアラクネとの全面抗争へ乗り出す。そして黒幕を巡り、エリオットとアラクネの情報戦が始まる…。
「魔族である僕のために…世界を裏切って…僕のものになれ」 水の都エブラムの暗殺ギルド頭目・アラクネを斃したエリオット。命とエブラム伯の継承権の保証を引き換えに、魔族へ夜の都の支配権を認め付き従わせる密約を聖堂騎士オリヴィアと交わす。“人食いダンジョンの主”は聖堂騎士の帰還を飾る首級となり── 故郷を捨て、舞台は陰謀渦巻く水運都市へ！
「紹介にあったろう？ 僕は人食いダンジョンの ダンジョンマスターだと」 素顔を隠し水運都市の闇に身を潜めたエリオットは アラクネを喪った暗殺ギルドの簒奪作戦を実行。ギルドの毒使い・チャナを仲間に引き入れるため 彼女の愛玩する美少年たちを魔物へ変えた彼は自問する。──果たして己は悪人か、善人か。更なる智略はギルド最後の頭目・蛇姫襲撃へ！
作画の天道まさえ先生は同出版社のファンタジー系成人漫画のほうでかなりキャリアのある作家さんですね。画力も申し分なく、エロ系だからといってキャラクターばかりに寄るのではなく中世ヨーロッパ風異世界の雰囲気を背景などの細かい描き込みで表現しています。 ただ原作由来なのかわかりませんが、話のテンポやセリフ回しが独特なので慣れるまで読みにくさがあるかも？悪堕ち属性や魔王目線など、これほどニッチなものを一般向け商業として売り出す出版社なんてKTC以外ないんじゃないですかねｗ