あらすじ

「ビオランテ」それは、イギリス貴族の名門・プランタジネット家に伝わる首飾り。男には血と暴力を、女には愛と勇気を与えるという宝。1547年、9歳で王位を継いだエドワード6世の戴冠祝賀会の夜、財務官のプランタジネット公一家が地位と財産を狙うクランベリー侯に惨殺された。生き延びた6歳のエルシノア(エルシー)は海賊・ドレイクたちの手で助けられるが、執拗なクランベリーは追跡の手を緩めない。エルシーは逃げ込んだ森で隠棲中の若きエリザベス王女に救われる。自分を助けてくれた人々が次々と殺され、エリザベスと出会ったことで、エルシーの心が動き始める。髪を切り、男として復讐を誓ったのだ!
ビオランテ 上巻

「ビオランテ」それは、イギリス貴族の名門・プランタジネット家に伝わる首飾り。男には血と暴力を、女には愛と勇気を与えるという宝。1547年、9歳で王位を継いだエドワード6世の戴冠祝賀会の夜、財務官のプランタジネット公一家が地位と財産を狙うクランベリー侯に惨殺された。生き延びた6歳のエルシノア(エルシー)は海賊・ドレイクたちの手で助けられるが、執拗なクランベリーは追跡の手を緩めない。エルシーは逃げ込んだ森で隠棲中の若きエリザベス王女に救われる。自分を助けてくれた人々が次々と殺され、エリザベスと出会ったことで、エルシーの心が動き始める。髪を切り、男として復讐を誓ったのだ!

ビオランテ 下巻

両親の敵・クランベリー侯への復讐にロンドンに帰ってきたエルシノア(エルシー)たち。動向を探ろうと出向いた舞踏会で、エルシーは心を残していたフレデリックに再会する。男のなりをしたエルシーの正体を知らせたのは胸のビオランテだった。エルシーの心は騒ぐ…復讐をつらぬくため、ビオランテを血と暴力を呼ぶ首飾りにするためエルシーは男になったのだから。エルシーを助けたために両親を殺されたと恨む貿易商・エルドモンドの娘・キャシイは海賊・ドレイクの息子・フランシスに恋心を抱くが、フランシスはエルシーに心を傾け、彼女を陰から支えようとしていることを知り、エルシーへの嫉妬をクランベリー侯に利用され、エルシーを毒殺しようとする…。そしてついに仇敵クランベリーと対決するエルシーは、ただひとり自分の心を騒がせたフレデリックが両親の敵の息子と知る!謀略渦巻くチューダー朝、運命は人々をどこへ運ぼうというのか……。