あらすじ町から遠く離れた深い森の中に静かに佇む全寮制の私立女子校、聖マグノリア学院。学院の寮舎の側にはバラの咲き誇る温室があり、月の明るい晩に資格のある者が温室の前に立つと、ドアが招く様に開かれる…。待ち受けるのは古代の大地母神に仕えた沈黙の神殿の巫女の生まれ変わりだという銀色の髪の少女。不思議な少女は声ならぬ声で囁く。『あなたの心を縛る秘密の鎖を私に預けなさい』と――。『恐怖クラブ』第4巻には、「秘密クラブ編」第三夜、最終夜を収録。
耐えがたい恐怖を経験した者だけ入れる場所。恐怖クラブ。あなたが抱える心の闇はどんなものか。 人は生きていれば良い行いも悪い行いもする。それが強烈であれば死して尚、魂は彷徨い続けるかもしれない。 そんなつもりじゃなかった、あの一言がこんな結果になるなんて思わなかった。普段何気なくしている事が想像もできない未来につながっているかもしれない。そんな恐怖とやり切れなさを感じさせてくれる作品。思春期の危うい心情がよく描かれている。