あらすじ『金魚のうろこ』に続く夢のコラボレーション、再び!! 森雫というペンネームを持ち、絵や文を書いたりもしている中川野百合は、仕事で知り合った小林律と同居を始めた。律は5年前に離婚し、妹と、小学校4年生になる息子と一緒に暮らしている。入籍も結婚式もない不安定な立場で、日々の食事を作る野百合の居場所は……!? いつの時代も変わらぬ「男と女の事情」を描く表題作の他、『よかった、会えて』収録!!
昔観た映画に「あんたがチーズなら私はマカロニ」というセリフがありましたが、そんくらい相性ぴったりですよ田辺聖子×鴨居まさねのコラボレーションは! 「大人女子」という言葉にはなんとなくモヤッとしてしまうんですが、田辺聖子さんの作品に登場する「大人の女の子」には素直に共感できます。それを鴨居まさね先生も忠実に再現しながらよりカラフルに魅せてくれてる気がする。全然悲しい話じゃなくていい話ばっかりなのに読んでると泣けてしまう。この涙は過去の泣きたかったけど泣けなかった出来事を精算する為のものなのかもしれない。 個人的には1巻の方が好きです。どれも面白かったけど強いて言うなら、元同僚で友達以上恋人未満の「せえへん仲」を謳歌してるアラフォー2人の『夢笛』という話が一番好きかも。でも2巻もあとがき的に『田辺先生に会ってきました』が収録されているので必読です!