あらすじ

復讐でも贖罪でもなく、少年は大切な人を守るため“悪魔殺し”を決意する。姿を隠した悪魔へ至る唯一の手掛かりは悪魔の協力者の存在。しかし彼女もまた、暴力によって縛られた被害者だった。血にまみれた5年前の真実とは──。
異常者の愛 1巻

人のカタチをした悪魔。罪なき少女が、犠牲になる。一之瀬一弥。16歳。男子高校生。三堂三姫は、小学生の頃、彼に恋をした。それが地獄のはじまりだった。嫉妬。執着。血しぶき。涙。そして死体が横たわる。常識も、言葉も、何もかもが通じない。“ソレ”に愛されてしまったことが、彼の不幸のすべてだった──。“愛”が“血”を呼ぶサイコホラー、禁断の開幕!!

異常者の愛(2)

縛られて、脅されて、少年は、少女に犯される。一ノ瀬一弥。16歳。男子高校生。三堂三姫は少年に恋をした。それは異常な恋だった。奪われ、責められ、傷つけられる。恋人を人質にとられ、自らも拘束され、少年は悪魔に犯された。…やがて憎しみは殺意を生む。もう二度と、大切なものを壊されないように。少年は誓う──この悪魔を殺さねば。

異常者の愛(3)

衆人環視の中の凌辱。悪魔は新たな生贄を求める───。新幹線内で行われる、悪魔の調教。人はどれくらい尿意を我慢することができるのだろうか。羞恥は限界を迎え、少女は壊れた。繰り返された絶望の後、ついに少年は手に入れる。“悪魔を殺す”秘策を……。

異常者の愛(4)

誓いを破り、悪魔は凌辱を繰り返していた。少年の、抑え込んでいた衝動は殺意を持って爆発する。しかし悪魔は狡猾で、少年への調教は凌辱をもってはじまった。痛覚は、卑猥なほどに鮮明で、“愛”は血の色の実を結ぶ──。

異常者の愛(5)

復讐でも贖罪でもなく、少年は大切な人を守るため“悪魔殺し”を決意する。姿を隠した悪魔へ至る唯一の手掛かりは悪魔の協力者の存在。しかし彼女もまた、暴力によって縛られた被害者だった。血にまみれた5年前の真実とは──。

異常者の愛(6)

悪魔を屠れ。異常な愛を駆逐しろ。悪魔が姿を隠して半年。ようやく決着の時が来た。「二重スパイ」の情報戦を仕掛けるも悪魔の牙城は崩せない。しかし、それでも……なんとしてでも、終わらせなければ。血が吹き、肉が切り裂かれ、悲鳴と嗚咽が響き渡る。決して最後まで、目を背けるな──。“愛”が“血”を呼ぶサイコホラー、完結。