あらすじ

みみずくの里から、篠が去っていった。望江は篠の後を追いかけ、自分の気持ちをぶつける。初めて自分に正直になれた。そして篠から、自分が変わればまわりも変わっていく事を教えられる。ところが、そんな時、5人がくらすログハウスには山火事の火の手が迫っていた。すべてを焼きつくす炎の中を逃げまどう5人。だが、幸運にも助かった5人が知ったのは意外な事実だった。
すすきのみみずく 1巻

他人を蹴落とすことしか考えない生徒が多い進学校の中で、望江は悦子を唯一の親友と考えていた。しかし彼女は望江の知らないうちに自殺未遂を起こす。望江はショックを受けるが、それに気づかないでいた自分にも失望する。学校では他人に裏切られ、家庭では義父に気をつかう…そんな生活に嫌気がさした望江の目の前に現れた4人とはいったい…!? 四季それぞれの人模様を鮮やかに描きます。

すすきのみみずく 2巻

2回目の家出は成功した。しかし、「みみずくの里」で自活を続ける5人は、ついに仲間割れをはじめる。こんな生活に耐えられなくなった者が行方不明になる。森のみみずくの泣き声も(帰れ)と聞こえてしまうほど弱気になる。だが自然をあいてに今までの“甘え”は通用しなかった。望江は今まで弘紀一人を頼りにしてきた自分達に気づく。そして何か熱いものが、自分の中で芽生えているのを知る。

すすきのみみずく 3巻

みみずくの里で共同生活を始めたメンバーの一人、進がいなくなった。さがしに行った弘紀は、大ケガをしてしまいみんなで、近くのペンションまで弘紀を運ぶ。そこで、望江は、自分の過去のこと、心の内を弘紀にぶつけ、弘紀はそれを受けとめてくれる。ログハウスにもどると弘紀の先輩の篠という男がいた。共同生活はしだいに篠のペースにひきこまれていく。そして、望江の気持ちも…。

すすきのみみずく 4巻

望江達5人が共同生活をすることになったログハウスに突然現れた男・篠峻太郎。ログハウスのオーナーだという篠は以前、心に傷を負った弘紀をみみずくの里で預かり、立ち直らせたことがあるらしい。そして今、望江も篠に心を開くようになる。すすきでできたみみずくのおもちゃを大事にしていた頃の自分、そんな素直な気持ちを取り戻せるとしたら、それは篠のおかげ…。望江はそう思うのだった。

すすきのみみずく 5巻

みみずくの里から、篠が去っていった。望江は篠の後を追いかけ、自分の気持ちをぶつける。初めて自分に正直になれた。そして篠から、自分が変わればまわりも変わっていく事を教えられる。ところが、そんな時、5人がくらすログハウスには山火事の火の手が迫っていた。すべてを焼きつくす炎の中を逃げまどう5人。だが、幸運にも助かった5人が知ったのは意外な事実だった。