あらすじ

なにかをこわいと思う気持ちは生きていたくなかった証拠なのかもしれない……。同級生シュンとのつながりは穏やかに深まり、みどりの日常はいったん静けさを得たかと思われた。しかし、兄夫婦の不仲、かつて関係をもった男からの嫌がらせは、執拗に彼女の生活をかき乱す。心もからだも傷つきながら、次第に鮮明な輪郭をとりはじめる自我。暴力的に追いつめられ、うちのめされてなお崩れることのない心を描くシリーズ第三巻。 ※本作は『物陰に足拍子』(実業之日本社版)と内容が一部重複しております。お買い求めの際はご注意ください。
物陰に足拍子 第一巻

するときもちいい。求められると安心する。生きていてもいいというきもちになるみたい……。両親を失い、兄夫婦と暮らす高校生、みどり。家も、学校も、うっとうしい。おし入れの中だけが、保健室のベッドだけが、安心していられる場所のような気がする。そんなけだるい日々のなか、みどりは誘われるままにひとりの少年と関係を持つ。刹那的なつながりであってさえもひそむ温かさ。それを切実に求めようとする心……。微熱のような倦怠のなか、開かれていく性を描き、圧倒的な支持を得た問題作! ※本作は『物陰に足拍子』(実業之日本社版)と内容が一部重複しております。お買い求めの際はご注意ください。

物陰に足拍子 第二巻

ふとんの中が、おし入れの中が、お風呂の中が、そしてあたしの中が、あたしにとっておかあさんだった……。兄夫婦との生活は、義姉がおかしくなるにつれ、ますます泥沼化する。腐りそうになる心とからだを抱え、男のもとをたずねるみどり。セックスは、ときにやさしく、ときに残酷なやりかたで、彼女の中で眠っていたものをよびさましていく。人のもっとも深い部分を震わせ、人を変える性のすがたをいっそう鮮やかに浮きぼりにする、シリーズ第二巻。 ※本作は『物陰に足拍子』(実業之日本社版)と内容が一部重複しております。お買い求めの際はご注意ください。

物陰に足拍子 第三巻

なにかをこわいと思う気持ちは生きていたくなかった証拠なのかもしれない……。同級生シュンとのつながりは穏やかに深まり、みどりの日常はいったん静けさを得たかと思われた。しかし、兄夫婦の不仲、かつて関係をもった男からの嫌がらせは、執拗に彼女の生活をかき乱す。心もからだも傷つきながら、次第に鮮明な輪郭をとりはじめる自我。暴力的に追いつめられ、うちのめされてなお崩れることのない心を描くシリーズ第三巻。 ※本作は『物陰に足拍子』(実業之日本社版)と内容が一部重複しております。お買い求めの際はご注意ください。

物陰に足拍子 第四巻

考えないようにしてきたこと、見ないようにしてきたことが、いま、怒濤のように押し寄せてくる……。遊び友達が起こした事故をきっかけに、シュンは心の脆さを露わにする。ふたりの間に、埋めることのかなわない深い隔たりを見せつけられたみどり。心は次第に彼から離れ、見えない力に引きずられるように、ひとりの男に惹かれはじめる。どうすることもできない孤独とせつなさ。懸命にその闇をくぐりぬけようとする心。繊細で強靭な魂の行方を追う、傑作コミックの完結編。※本作品は電子書籍化にあたり、解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 ※本作は『物陰に足拍子』(実業之日本社版)と内容が一部重複しております。お買い求めの際はご注意ください。