考えないようにしてきたこと、見ないようにしてきたことが、いま、怒濤のように押し寄せてくる……。遊び友達が起こした事故をきっかけに、シュンは心の脆さを露わにする。ふたりの間に、埋めることのかなわない深い隔たりを見せつけられたみどり。心は次第に彼から離れ、見えない力に引きずられるように、ひとりの男に惹かれはじめる。どうすることもできない孤独とせつなさ。懸命にその闇をくぐりぬけようとする心。繊細で強靭な魂の行方を追う、傑作コミックの完結編。※本作品は電子書籍化にあたり、解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。 ※本作は『物陰に足拍子』(実業之日本社版)と内容が一部重複しております。お買い求めの際はご注意ください。