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高校入学と同時に野球部に入部した長洲冬馬。幼い頃はエースとしてならした冬馬だったが、交通事故の後遺症でまともに投球が出来ず、そのことで他の部員に馬鹿にされてしまう。冬馬の実力を知るマネージャーの紅葉楓は、豪球復活を信じ励まし続ける。だが、野球に対して臆病になっている冬馬は真剣に向き合おうとしない。そんな中、楓のフィアンセを名乗る若鷺学園の超高校級打者・美月正平が現われる。
楓のフィアンセ・美月正平率いる若鷺学園対隼高校の練習試合が行われた。楓との猛練習でその豪球を取り戻していた冬馬だったが、美月から空振りを奪った一球以外は肝心のストライクが入らず、惨憺たる結果となってしまう。だが、その一球で美月は冬馬をライバルと認める。しかし、楓が美月のことを好きだと知り、またしても情熱を失ってしまった冬馬は野球を辞める決意をするのだが……。
甲子園地区予選が開幕。冬馬の活躍で一回戦を突破した隼高校の二回戦の相手は、美月率いる若鷺学園。美月との決着をつけるためマウンドに上がった冬馬は、次々と三振を奪うなど素晴らしい投球をみせる。その後、美月に本塁打を打たれ先制を許してしまうが、味方が逆転し最終回をむかえる。美月との最後の対決を前に冬馬はマウンドを下り、楓のもとに向かう……。特別読切『ドリーム・ボール』収録。
