あらすじ

世界大戦・大気汚染・動植物の絶滅…死にかけの地球と人類に、謎の飛翔体「蝶」が次々と襲来する。蝶を倒せるのは人と同じ心をもったヒューマノイドのアダムだけ。人類存亡をかけた、史上最も熾烈な夏がはじまる。
鉄腕アダム(1)

世界大戦・大気汚染・動植物の絶滅…死にかけの地球と人類に、謎の飛翔体「蝶」が次々と襲来する。蝶を倒せるのは人と同じ心をもったヒューマノイドのアダムだけ。人類存亡をかけた、史上最も熾烈な夏がはじまる。

鉄腕アダム(2)

2045年、謎の飛翔体「蝶」が地球を襲来。心を持つヒューマノイドのアダムが蝶を撃退していたが、蝶が複数で接近という事態が発生。新たに対蝶戦用に開発されたロボット・プルートウと合同で迎撃作戦に挑むことに!

鉄腕アダム(3)

謎の飛翔体「蝶」が向かった先は、ジェシーの兄・ウォルターが暮らす火星だった。窮地に立たされたクルー達を前に、ウォルターはある決断を下す。蝶が地球を脅かす理由…その鍵は、15年前の月面基地事故にあった。

鉄腕アダム(4)

地球に襲来する「蝶」の目的…それはヒューマノイドのアダムを「人類から解放すること」だった。人類との邂逅により「生まれた理由」を見出したアダムに待ち受ける運命とは!無機と有機が立ち向かう近未来ハイSF完結巻。

鉄腕アダム

地球に来襲する「蝶」を倒すヒューマノイドの戦い #完結応援

鉄腕アダム 吾嬬竜孝
ANAGUMA
ANAGUMA

突如飛来する異様の巨大宇宙生物、スモークを焚きながらそれに立ち向かう小さな人の影…「あれはなんだ、人か、いや鉄腕アダムだ!」という最高のビジュアルを引っさげて開幕するのがハードSF『鉄腕アダム』です。 『エヴァンゲリオン』のように来襲する「蝶」は全部で8体、地球に到達されると敗北、というタイムリミットがある戦いだというのが緊張感を煽ります。毎回敵方の蝶は進化を遂げていき、人類側は科学知識を生かした作戦で撃破していくことになるのですがこの科学のトンチの効かせ方が絶妙で「そんな戦い方が!」とワクワクしてしまいます。 蝶の襲撃の合間には人類側でもさまざまなドラマが描かれ、物語を貫く謎や設定が徐々に明らかにされていくのも読み進める強力な原動力になっています。アメリカがメインの舞台なので洋画・洋ドラっぽい雰囲気で進みながらもやることはロボアニメ!みたいなノリもツボでした。好き。 SFテイストの迫力に圧倒されがちですが、本作の核のテーマはヒューマノイドのアダムと天才科学者ジェシーの友情にあると感じました。孤独だった者同士がかけがえのない相手とともに自分のやるべきことを見つけ、定めていく物語だと思います。 全4巻ながら充実した科学用語の解説コラムも収録されており読み応えは抜群です。実際の巻数よりも遥かに充実した滞空時間というか、没入した時を過ごすことが出来たように思います。感謝。