無個性に溢れた世の中で生きる、とある少年は、「十二歳で必ず死ぬ」という新病に罹ったと宣告される。そんな折、とある少女に出会うのだが──。これは、少年と少女に降りかかる、文字通り、命懸けの物語。
新病を我が名にすることで、個性を得たい少年。同じ病だが、先に死ぬ運命である少女。少年は己の野望のため殺人を計画するが…。どうして殺し、どうして殺されるのか…。
少女の顔を思い出せない少年はある想いを胸に彼女の元へ向かう。ただ、笑顔が見たくて…。個性とは。人生とは。この物語が行き着く先は…。